德田靖之弁護士活動56周年記念最終講演、人生を語る
- 林田医療裁判
- 6月21日
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2025年6月21日、大分県大分市金池南一丁目のホルトホール大分・大会議室にて、徳田靖之弁護士の活動56周年を記念する連続講演会の最終章「徳田靖之、人生を語る」が開催された。Zoomでのオンライン配信も行われ、多くの聴衆が参加。徳田靖之弁護士人生を語る実行委員会が主催し、徳田弁護士が半世紀以上にわたるキャリアと信念を熱く語った。
この講演は、記念連続講演会「世代を超えて伝えたい想い」の締めくくりとして行われ、德田弁護士は二つの重要なテーマについて語った。それは、「伊方原発訴訟について」と「戦争と平和についての私の思い」である。
徳田弁護士は伊方原発大分訴訟に取り組んでいる。原発訴訟が高度な科学論争に終始することに疑問を投げかけた。わかりやすさが何よりも大切と強調。複雑な問題を誰もが理解できる形で伝えることの重要性を訴えた。この視点は林田医療裁判にも通じる。林田医療裁判は、特定の家族の意向や医師の理念だけで治療中止を決定することへの素朴な疑問が出発点になる。
徳田弁護士は弁護活動の過ちを二つ語った。二つとも冤罪事件である。
第一に被告人が「事件現場の隣の部屋にいた」との言葉を、警察の自白誘導の取り調べで思い込まされたという真相に気付けなかったことである。
第二に飯塚事件で再審請求の準備に時間がかかり、その間に死刑が執行されてしまった。
講演会では、その半世紀を超える経験から得た教訓と、次世代に伝えたい価値観を熱く語った。「誰から批判されても理想を語ることは諦めません」と述べた。長年にわたり、市民の側に立って法と向き合ってきた德田弁護士の言葉には、経験に裏打ちされた深い洞察と未来への静かなメッセージが込められていた。
「世代を超えて伝えたい想い」をテーマに掲げた本講演会は、徳田靖之弁護士の人生と信念を振り返り、現代社会が抱える課題に向き合うための示唆に富んだ内容となった。この最終講演は、不屈の精神と未来への希望を象徴する、感動的な締めくくりとなった。
講演会はホルトホール大分での対面開催に加え、Zoomでの配信により、全国各地からの参加者が講演に耳を傾けた。オンラインとオフラインが融合したこのイベントは、徳田弁護士の想いが広く共有される機会となった。
徳田靖之弁護士56周年記念最終講演 人生を語る
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