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執筆者の写真林田医療裁判

ドクター・デスの再臨

林田医療裁判の公開質問状(23)では映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』を取り上げました。原作は中山七里『ドクター・デスの遺産』です。この小説シリーズの最新刊『ドクター・デスの再臨』(The Return of Dr. Death)が2024年5月31日に出版されました。


ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-

公開質問状23『ドクター・デスの遺産』


安楽死が救済か、それとも殺人か。中山七里が贈る警察医療ミステリ!

『帰ったら母親が死んでいました。ネットを通して、誰かに安楽死を依頼したみたいなんです』少女からの通報で警察に衝撃が走った。SNSを通じて安楽死を希望する者に処置を施すのは、警視庁捜査一課の犬養隼人が女性刑事・高千穂とともに過去に追い詰めた連続殺人犯〈ドクター・デス〉の手口だったからである。拘置所にいる〈ドクター・デス〉に共犯がいたのか、それとも〈ドクター・デス〉に同調した模倣犯が現れたのか。犬養最大の敵が再び現れる。どんでん返しの帝王が放つ、息もつかせぬ警察医療ミステリ!


『ドクター・デスの遺産』の出版は2017年、『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』の劇場公開が2020年です。依然として安楽死は大きな社会問題です。その後に起きた新型コロナウイルスのパンデミックではトリアージの名目による治療中止が問題になりました。


〈反延命〉主義の時代 安楽死・透析中止・トリアージ

杉並区長の命の選別の問題

杉並区長の「トリアージ」発言から命の大切さを考える


『ドクター・デスの再臨』では安楽死の法制化が議論されるようになっています。そこには本人の意思ではなく周りの誘導によって安楽死させられる危険があります。死ぬ権利を認めるよりも当事者の不利益を軽減する経済的な保障を進める方向が健全でしょう。


刑事犬養隼人シリーズには以下の小説があります。

『切り裂きジャックの告白』

臓器をくり抜かれた若い女性の遺体が発見される。その直後「切り裂きジャック」と名乗る犯人からの声明文がテレビ局に届く。果たして「ジャック」の狙いは何か? 警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出すが……。


『七色の毒』

捜査一課の犬養隼人が高速バス事故現場でみた真相とは?(「赤い水」)。話題作『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人が「色」にまつわる難事件に挑む、どんでん返し満載の全7編からなる連作短編集!


『ハーメルンの誘拐魔』

少女を狙った前代未聞の連続誘拐事件。身代金は合計70億円。捜査を進めるうちに、子宮頸がんワクチンにまつわる医療界の闇が次第に明らかになっていき――。孤高の刑事が完全犯罪に挑む!


『ドクター・デスの遺産』

死ぬ権利を与えてくれ――。安らかな死をもたらす白衣の訪問者は、聖人か、悪魔か。警視庁VS闇の医師、極限の頭脳戦が幕を開ける。安楽死の闇と向き合った警察医療ミステリ!


『カインの傲慢』

臓器を抜き取られ傷口を雑に縫合された死体が、都内で相次いで発見された。司法解剖と捜査の結果、被害者はみな貧しい環境で育った少年で、最初に見つかった一人は中国からやってきたばかりだと判明する。彼らの身にいったい何が起こったのか。

臓器売買、貧困家庭、非行少年……。いくつもの社会問題が複雑に絡み合う事件に、孤高の敏腕刑事・犬養隼人と相棒の高千穂明日香が挑む。社会派×どんでん返しの人気警察医療ミステリシリーズ第5弾!


『ラスプーチンの庭』

これはカルトか、民間医療か――。大人気社会派警察医療ミステリ!

警視庁捜査一課の犬養隼人は、娘の入院仲間だった少年の告別式に参列することに。自宅療養に切り替えた彼の遺体は奇妙な痣だらけだったが、両親は心当たりがないという。さらに翌月、同じような痣のある自殺死体が発見される。検視の結果いずれも事件性なしと判断されたが、納得できない犬養が独自に捜査を進めると、謎の医療団体に行き当たり……。

これはカルトか、民間医療か。大人気社会派警察医療ミステリ第6弾!



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