死刑執行された冤罪・飯塚事件 久間三千年さんの無罪を求める
- 林田医療裁判
- 2 日前
- 読了時間: 2分
飯塚事件弁護団『死刑執行された冤罪・飯塚事件 久間三千年さんの無罪を求める』(現代人文社、2022年)は、飯塚事件の書籍である。飯塚事件は、徳田靖之弁護士活動56周年記念連続講演会第7回「飯塚事件・菊池事件」で取り上げた。
再審無罪となった足利事件と同時期に、同じ科警研によって行われたDNA鑑定が問題となった飯塚事件。足利事件は鑑定の誤りが明らかになったとして雪冤したが、同様に無実を訴えていた飯塚事件の久間三千年さんは死刑執行された。本書は、有罪の柱になった①血液鑑定、②DNA鑑定、③目撃証言、④繊維鑑定について、その誤りを指摘し、一日も早い再審決定を求めるものである。
有罪判決の柱とされた極めて非科学的なDNA鑑定、血液型鑑定。警察官の誘導によって作られた目撃証言。弁護団は有罪とする一つ一つの証拠を徹底的に検証し、無罪を証明する。
目次
第1章 飯塚事件・再審請求審の特徴と求められる審理のあり方
第2章 DNA鑑定―4つの鑑定データを精査する
第3章 血液型鑑定―真犯人の血液型は何か
第4章 目撃証言その1―警察官に誘導された供述
第5章 目撃証言その2―科学的に不可解なカーブの目撃
第6章 繊維・染料鑑定―情況証拠としての価値はない
飯塚事件の経過一覧
久間三千年さんの妻からのメッセージ―必ず無実の人間に手を差し伸べてくれる裁判官に出会えると、心から信じています。
ハンセン病に対する偏見によるえん罪 菊池事件
差別が冤罪(えんざい)を生んだ~狭山事件と菊池事件
菊池事件 ハンセン病差別の壁をこえるために
ゲノム問題検討会議「冤罪に利用された科学者の知見ー大川原化工機事件を問うー」

Comentarios