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労働組合パワハラアンケート配布の公開質問状

  • 執筆者の写真: 林田医療裁判
    林田医療裁判
  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分

三多摩合同労働組合ゆにおん同愛会分会は2025年6月17日、社会福祉法人同愛会に「抗議文ならびに公開質問状」を送付しました。きっかけは労働組合によるパワーハラスメント(パワハラ)に関するアンケート配布が空とぶくじら社統括所長に妨害されたこととされます。空とぶくじら社は同愛会の運営施設です。


公開質問状は「法人は空とぶくじら社統括施設長の労働組合への介入についてどのような認識なのか」などを尋ねています。社会福祉法人同愛会から6月19日に初期回答がなされました。「現在、事実関係を確認しており、調査が完了次第、改めて当方の見解をお伝えさせていただきます」としています。


労働組合は、労働者が団結し、職場環境の改善や不当な扱いに対する声を上げるための重要な手段です。その活動が妨害されることは、労働者の基本的な権利の侵害に他なりません。パワハラや労働組合への介入は、労働者が安心して働ける環境を破壊し、ひいては消費者に対するサービスの質にも影響を及ぼします。


労働組合が職場の問題を可視化しようとした行為が、施設長によって妨害されました。これは労働者が「声を上げる」ことを封じようとする構造的な抑圧につながりかねません。「声」が消されるとき、私たちは何を失うのでしょうか。それは制度に対する信頼だけではありません。人が人として尊重されるという、社会の根幹そのものです。この問題は労働者の尊厳と権利を守るための闘いです。


「声を上げる自由」が奪われるとき

林田医療裁判では、母親の延命治療中止を巡り、病院が「キーパーソン」として長男の意向を優先し、他の家族の意見や何よりも本人の意思が顧みられなかったことが争点となりました。裁判を通じて訴えたことは「母の命の選択に本人の意思が反映されなかった」ことでした。


労働組合のケースは、労働者が自らの環境を改善しようとする「自己決定権」を奪う行為であり、命の選択において本人の意思を軽視する構造と酷似しています。林田医療裁判が問うてきた「本人の意思を無視する制度の暴力」と地続きの問題です。


林田医療裁判の舞台となった立正佼成会附属佼成病院では小児科医過労自殺訴訟が起きました。小児科医が病院屋上から飛び降りて亡くなりました。労働組合の公開質問状は労働者の権利をめぐる問題が、医療や福祉の現場で依然として根深いことを浮き彫りにしています。パワハラや不当な扱いに屈せず、声を上げ続けること。それが、すべての労働者にとって公正で尊厳ある職場を築く鍵です。


「声を上げる」ことは、命を守ること

労働組合の公開質問状には「働く人の声が事業者によって封じられた」という危機感があります。公開質問状は、より良い職場環境を築くための大きな一歩です。制度の中で見えなくされがちな「個の声」を、社会に向けて可視化する行為です。そしてそれは、命を守るための、最も根源的な抵抗でもあります。


「声を上げる」ことの連帯を

公開質問状は異なる領域のものも、実は同じ問いを私たちに投げかけています。

「あなたの声は、制度の中で尊重されていますか?」

声を上げることは、時に孤独で、時に不利を被る行為です。しかし、それでもなお声を上げる人がいます。その姿勢こそが、社会の倫理を支える最後の砦なのです。公開質問状が示すものは、「声を上げることは、命を守ること」だという、静かで力強い真実です。


抗議文ならびに公開質問状

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