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執筆者の写真林田医療裁判

公開質問状30キーパーソンと中野相続裁判

夏本番になりました。患者の権利を守る会は、#林田医療裁判 (平成26年(ワ)第25447号損害賠償事件、平成28年(ネ)第5668号損害賠償事件)を踏まえ、立正佼成会附属佼成病院に #公開質問状 (30)を送付致しました。


佼成病院では、家族に相談なく長男をキーパーソンとしました。しかし、他の家族には説明しませんでしたので他の家族は、長男がキーパーソンであることも、母の治療を拒否したことも知りませんでした。佼成病院が安易に決めたキーパーソンの行為が母に対する非行に当たるとして泥沼の相続紛争に発展している事実を甲能直幸病院長にお伝えします。


特に高齢者の死には、相続に関係して個人的利益が絡んでくるので誰をキーパーソンにするのかは、家族間で慎重に協議して家族全員の同意が必要であること。それが患者を守ることになる、などを踏まえて7月16日さいたま地裁での更新陳述の内容を質問状に記載しました。ご覧いただければ幸いです。


7月17日午後に「シンポジウム 公立福生病院事件はなぜ起きたのか!?『反延命主義の時代 透析中止・人生会議・パンデミック』の出版にあわせて」のシンポジウムがありました。林田医療裁判を考える会も協賛し、Zoomで参加しました。このシンポジウムの問題点は林田医療裁判と重なるところがありますので、8月の公開質問状に書く予定です。公開質問状も、中野相続裁判もまだまだ続きます。よろしくお願いします。暑くなりましたのでお体をご自愛ください。



立正佼成会附属佼成病院 病院長 甲能直幸 様

公 開 質 問 状(30) 2021年7月20日

前略

現在、林田医療裁判の家族らは、佼成病院が独自の方法で決めたキーパーソン(長男)の取った行動(誤嚥性肺炎の母の治療拒否・酸素マスク拒否など)から母を生かすのではなく反対にことさら苦しめて命を縮めて絶ったことを母に対する非行として泥沼相続紛争に発展しています。


世間一般では病院とは、病気を治すところ、患者を生かすように最善の治療をしてくれるところ、少しでも苦しくないように努力をしてくれるところと思っているでしょう。ところが、佼成病院は、キーパーソンの治療拒否に従い、キーパーソンの酸素マスク拒否に従い、患者を死に至らしめました。

岩﨑正知医師は、治療を中止され、酸素マスクを外されて自力呼吸で喘いでいる患者の面前で「苦しそうに見えますが今お花畑です」と述べました。しかし、他の家族らは佼成病院からキーパーソンについて説明を受けていないので長男がキーパーソンであることや、佼成病院が、キーパーソンの治療拒否、酸素マスク拒否に応じたから母は、自力呼吸を強いられていることを知りませんでした。他の家族らは、母の治療はつくされている、と疑いませんでした。


 長男をキーパーソンと決めたのは、佼成病院が他の家族らに相談することなく勝手に決めたことではありますが、キーパーソンの行為がもたらした結果に対して本来取るべき説明責任・任命責任について佼成病院は考えていないでしょう。そうであるならば、なおさらキーパーソンの任命は慎重にするべきでした。特に患者が高齢の場合は、相続の問題が絡む場合を考えてキーパーソン選出の手続きは、慎重に、家族の同意を得るべきでした。それが、患者を守ることでもあります。


 林田医療裁判の長男夫婦は、母が亡くなる2年前87歳になる母を強いて自分たちの都合の良い内容の遺言書を書かせていました。早速長男は、母の生前に母名義の土地を自分の名義に所有権移転登記を済ませました。母が亡くなると長男の配偶者は、母の遺品(茶道具、着物、帯、草履、スーツ、スカート、セーター、靴、靴下、下着)に至るまで全て「私が貰ったのよ。全部私の物よ。遺言書に書いてあるでしょう」と主張して平成19年の母の死より母の遺品の全てを独占して私物化していました。


 母の遺品については、長男夫婦の方から遺品の分割訴訟を起こし、長女が反訴をしました。現在長男の配偶者と共有状態にあり、さいたま地方裁判所(平成30年(ワ)第552号共有物分割請求事件、平成30年(ワ)共有物分割請求反訴事件)で係争中です。

以下は、裁判所の構成が変わったことで2021年7月16日 第19回期日の際、長女が、更新陳述をした内容です。


***

2007年6月18日、母は脳梗塞で佼成病院に入院しました。7月に入り母は、快方に向かいリハビリを始め医師より退院を示唆されました。7月9日母は、私に「見本があってこの通りに書いてと言われ見ている前で書かされた。ご飯を食べさせない。〇子がいじめられる」などを話しました。


 そのため私は、前件訴訟東京地方裁判所で、「兄夫婦は母に遺言書を書くことを強要した」と主張しました。これに対して兄は、「母の病状は重く入院中には話しはできなかった」と反論しました。そして「入院診療録」(カルテ)を提出しました。


兄は自身を正当化するためにカルテを提出したのですが、カルテには、順調な経過とともに「7月3日リハビリ開始となる」と書かれていました。ところが、兄が、入院中の母の経鼻経管栄養を速めた後、母は嘔吐して誤嚥性肺炎になったことが書かれていました。その後に兄がとった行動については、母を生かすのではなく治療拒否が書かれているので驚きました。


さらに容体が悪化して呼吸困難になった母に対する「酸素マスク拒否」も書かれていました。9月7日の欄には、「このまま治療をしないで『自然死の方針を確認』と書かれていました。

 カルテが提出されたときには、母の死から2年経っていましたが、カルテは正直でした。一体どうなっているのだ、と怒りが生じました。


 2007年9月7日には、母は、苦しそうでしたが生きようと頑張って呼吸をしていました。私は、兄夫婦の治療拒否・酸素マスク拒否を知らず、母を助けることが出来なかったことが悔やまれます。

 母の死に顔は、酷く苦しそうでした。苦しくても訴えることもできず、死ぬがままにされている恐怖は、尊厳のかけらもない姥捨てではないでしょうか。

 兄夫婦は、親子の絆を断ち切ったのです。

                                 以上 

***


 佼成病院が、家族らに相談なく安易に決めたキーパーソン(長男)は、2年前87歳の母を強いて遺言書を書かせていました。その後、2007年佼成病院に脳梗塞治療のため入院した母の治療を拒否して命を縮めて絶ちました。

親の相続資産の独り占めは、珍しいことではないです。特に患者が高齢者の場合は、患者の死と相続が関係していることは大いにあるでしょう。

母親を死なせることが、キーパーソン自身の利益を計算している場合があることを想像してください。特に佼成病院の場合は、キーパーソンが治療を拒否するなどして治療方針を決めています。患者の生死がキーパーソンに握られていて危険、ともいえます。佼成病院のキーパーソンは、権限が大きすぎるのではないでしょうか?

佼成病院が独自に設定したキーパーソンの問題意識は、「家族の一人が同意をすれば、高齢者は死なせていいのだろうか?」にあります。


また、佼成病院のように長男がキーパーソンになる前提は、家長の意見が優先される戦前ならばいざ知らず、価値観が多様化している現代では、人種、年齢、性別、宗教など人それぞれが持つ価値観が重視されており、21世紀にどのように受け止められるかを問う意義があります。

岩﨑正知医師は「患者の意思確認はしない。キーパーソンさんと話す」と述べましたが、岩﨑医師のパターナリズムも家長制度も過去の話です。いつまでも古い感覚でいたら世界の先進諸国から笑われてしまいます。


開かれた医療を進める為には、多くの市民と意見を交わし、相互の認識と理解を深めることが不可欠です。今まで回答がないままになっています第1回公開質問状を以下に掲載いたします。ご回答は、2週間以内にお願いします。ご回答の有無にかかわらずネット上に公開することによって、ますます議論を深めて行くことを願っています。


草々

公開質問状本文は下記にあります。



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