HPVワクチン薬害訴訟を支える会・大分は書籍「HPVワクチンのほんとうのこと」出版記念の集いを2024年7月21日(日)に大分県大分市のホルトホール大分410会議室とZoomで開催した。林田医療裁判を考える会からも参加した。
HPVワクチンは、子宮頸がん予防のために推奨されていますが、重篤な副反応が報告されている。書籍『HPVワクチンのほんとうのこと~わたしたちの健康と未来を返して!!副反応被害者の魂の叫び~』は、19人の被害者や家族の被害や想い、弁護士や支援者、ジャーナリストの6名のお話を収録している。出版記念の集いでは書籍収録者らが話した。
『HPVワクチンのほんとうのこと』は小冊子を作ることから出発し、書籍になった。表紙と裏表紙は柔らかく優しいイメージで手に取りやすくした。電子書籍(Amazon Kindle)の出版も検討している。書籍を作って終わりではなく、色々な人に広めたいと考えている。副反応があっても「たいしたことないだろう」という他人事の反応がある。お話会は参加しないと聞けない。情報を知ることができる媒体が増えることは良いことである。
キャッチアップで接種して薬害に遭った人がいる。一回目の接種勧奨はスルーしたが、キャッチアップの接種勧奨を受けた。二回も勧奨するとは大事なものと思って接種したが、翌日から副反応が出た。知覚障害になり、勉強できない。学習する権利が損なわれている。
「新しいワクチンだけど大丈夫か」と思いながら接種して後悔している。「うちは大丈夫」と思って接種してしまう。HPVワクチン副反応を訴えても精神的なものだと言われて、更に傷ついている。生きていけるだろうかくらいの苦痛になっている。副反応は、そのうち治っていくと安易に考えられている。博多弁で「HPVワクチンは、やおいかん」と言っている。成人の接種でも薬害は起きている。書籍のお陰で症状を伝えやすくなった。
以下は感想である。HPVワクチン薬害の最大の不合理は副反応が精神的なものと言われて、認められないことである。患者が体験する実際の症状が精神的な問題として片付けられることで、適切な治療が遅れ、患者の苦しみが長引くことになる。副反応を否定することで、患者の健康被害が見過ごされてしまう。誤診と言えば間違ってしまったように聞こえるが、副反応を認定したくないという願望が事実を歪めている。
林田医療裁判(平成26年(ワ)第25447号損害賠償事件、平成28年(ネ)第5668号損害賠償控訴事件)も誤診の問題を浮き彫りにした。この裁判では、カルテに誤嚥性肺炎を死因として記載していたにもかかわらず、証人尋問で立正佼成会附属佼成病院の医師は多剤耐性緑膿菌(Multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa; MDRP)の院内感染が死因であると証言した(東京地方裁判所610号法廷、2016年6月1日)。医師の見解が軽い一例である。医療の現場において、誤診や診断の不透明さは患者の健康と信頼に深刻な影響を与える。病院内での責任の所在が曖昧になることで、医療の信頼性が損なわれる。
これらの事例から学ぶことは、医療の透明性と患者の権利保護の重要性である。医療従事者は、患者の症状や副反応を正確に認識し、適切に対応する責任がある。医療従事者は患者の症状を真摯に受け止め、透明性のある診断と治療を提供することが必要である。また、患者やその家族に対して正確な情報を提供し、透明性を確保することが求められる。
林田医療裁判の公開質問状58HPVワクチンの副反応と誤診
徳田靖之弁護士56周年記念講演「HPVワクチン薬害訴訟」
書籍「HPVワクチンのほんとうのこと」出版記念の集い
HPVワクチン薬害訴訟を支える会・大分が書籍出版
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種の前に知ってほしいほんとうのこと
長崎県佐世保市でHPVワクチンお話会
HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク主催学習会
HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク第6回総会記念講演会
女性の人生を台無しにする“子宮頸癌ワクチン”の効果と被害の真実
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