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  • 執筆者の写真林田医療裁判

長崎県佐世保市でHPVワクチンお話会

HPVワクチンお話会(佐世保市・さやかさんに起こった副反応被害、本当のこと)が2023年10月22日に長崎県佐世保市で開催された。HPVワクチン薬害訴訟九州原告の梅本美有さんと副反応被害の畑原清花さんが対談した。


畑原さんは2012年8月、中学1年の時に学校から奨められ、何の疑いもなくHPVワクチンを接種した。10月に2回目を接種した直後から酷い頭痛や歩行障害、睡眠障害、不随意運動など複数の重篤な副反応が繰り返し出また。バトミントン部に入っていたが、足が動かず、練習できなくなった。


病院では当初、父に頭痛があったことから遺伝が原因で、ワクチンが原因ではないと診断した。頭痛で足が動かなくなるのかということを言うと、「学校に行きたくないのではないか」と精神的な原因を指摘しようとした。被害者の多くが病院で心無いことを言われる。「母親の育て方が悪い」と言われた例もある。病院からの診断名がないため、学校は病気とは認めなかった。


副反応の影響で公立の第一志望校や私立の第一志望校を諦め、最終的には通信制の高校へ進み、現在は通信制の大学生である。小学校の先生になる夢は、歩いたり走ったりすることが出来ず、今も副反応症状が続いているので諦めざるを得なかった。


畑原さんは以下のように語る。自分が将来、どんな職業につけるのか不安で辛い。2013年6月に積極的勧奨を中止した時と何も変わらない状態であるがに、2022年4月に勧奨が再開され、適切な医療機関や治療法がないままの中で、新たに副反応に苦しむ被害者が出てきてほしくない。HPVワクチン接種による副反応で、日常生活などがどうなったのか、どんな被害が起こっているのか、知ってほしい。


梅本さんは「国や自治体が医療機関の勧めているものが安全とは限らない」と指摘した。他の医療問題でも多く感じることであるが、医師の診断が誤っている例は珍しくない。林田医療裁判(平成26年(ワ)第25447号損害賠償事件、平成28年(ネ)第5668号損害賠償事件)ではカルテに死因は誤嚥性肺炎と記載されていた。


ところが立正佼成会附属佼成病院の医師はカルテ記載の死因の誤嚥性肺炎が誤診で、多剤耐性緑膿菌(multidrug resistance Pseudomonas aeruginosa; MDRP)の院内感染が死因と証人尋問で証言した(東京地方裁判所610号法廷、2016年6月1日)。誤診に対するケアは何もなされていない。院内感染は重大な問題であるが、それに対するケアもなされなかった。


医師の見解を過信できない点については、日弁連刑事弁護センター「SBS/AHTが疑われた事案における相次ぐ無罪判決を踏まえた報告書」(2023年3月)が医師の意見に過度に依存して虐待と認定することの問題を指摘します。

「これまでSBS/AHTと疑われて、刑事事件とされてきた事案においては、もはや単純化された理論が通用しないのはもちろん、医師の意見に過度に依存して社会的事実を見ない対応は不適切であることが分かる。そして、捜査機関においては、医師の意見の正確性(論理矛盾の有無はもとより、重要な客観的資料等を看過しているなどの瑕疵の有無、直接の経験も乏しい中、不確かな伝聞の類に依存し過ぎている難点の有無等)にも相当の注意が必要である。医師の意見には、それ自体の限界があるだけでなく、誤った意見が含まれる場合があることにも留意すべきである」(12頁)




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