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  • 執筆者の写真林田医療裁判

林田医療裁判の公開質問状58HPVワクチンの副反応と誤診

立正佼成会附属佼成病院へ公開質問状(58)を送付しました。

2023年10月22日、長崎県佐世保で行われた「HPVワクチンお話し会」に林田医療裁判を考える会はZOOMで参加しました。被害者は、中一の時、学校から勧められてHPVワクチンを打ちました。その後、酷い頭痛、歩行障害、睡眠障害、不随運動など重篤な副反応が繰り返し出ました。しかし、病院では、ワクチンが原因ではないと診断されました。診断書がないため学校は病気と認めませんでした。副反応の影響で高校、大学は通信制で現在大学生です。

お話し会では「国や自治体、医療機関の勧めているものが安全とは限らない」との指摘がありました。林田医療裁判では、担当医師が誤診を証言しました。そこで今回の質問状では、医師の誤診は珍しいものではなことについて記載しました。ご覧いただければ幸いです。


We sent our 58th Open Questionnaire to Rissho Kosei-kai Annex Kosei-Hospital.

On October 22, 2023, the Association for the Hayashida Medical Trial participated in the "HPV Vaccine Talk" in Sasebo, Nagasaki, Japan, with ZOOM. The victim was recommended by her school to take the HPV vaccine when she was in the first grade of junior high school. Afterwards, she repeatedly experienced severe adverse reactions, including severe headaches, trouble walking, trouble sleeping, and involuntary movements.


立正佼成会附属佼成病院 病院長 市村正一 様

公開質問状(58) 2023年11月6日

 日増しに寒さを感じる頃になりました。市村病院長先生にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。高齢者の命の大切さ、たった一つの命にこだわって58回目の公開質問状をご送付致します。


 2023年10月22日 長崎県佐世保市で「HPVワクチンお話し会」が開催されました。被害者に起きた副反応の本当のことです。林田医療裁判を考える会はZOOM参加しました。

 被害者は、中一の時に学校から勧められHPVワクチンを接種しました。2回目接種の直後、酷い頭痛、歩行障害、睡眠障害、不随意運動など重篤な副反応が繰り返し出ました。病院に言うと、ワクチンが原因ではないと診断しました。また病院からの診断名が無いため学校は病気とは認めませんでした。

 被害者は、私立第一志望校を諦め通信制の高校へ進み、現在は通信制の大学生です。将来どんな職業につけるか不安で辛い、と語っています。


 お話し会では「国や自治体、医療機関の勧めているものが安全とは限らない」との指摘がありました。他の医療問題でも多く感じることですが、医師の診断が誤っている例は珍しくないです。

 林田医療裁判(平成26年(ワ)第25447号損害賠償事件、平成28年(ネ)第5668号損害賠償控訴事件)では、カルテに死因は誤嚥性肺炎と記載されていました。


 ところが立正佼成会附属佼成病院の医師は、カルテ記載の死因の誤嚥性肺炎が誤診で、多剤耐性緑膿菌(multidrug resistance Pseudomonas aeruginosa; MDRP)の院内感染が死因と証人尋問で証言しました(東京地方裁判所610号法廷、2016年6月1日)。しかし、誤診に対するケアは何もなされていません。そして、院内感染は重大な問題であるのですが、それに対するケアもなされませんでした。


 医師の見解を過信できない点については、日弁連刑事弁護センター「SBS/AHTが疑われた事案における相次ぐ無罪判決を踏まえた報告書」(2023年3月)が医師の意見に過度に依存して虐待と認定することの問題を指摘します。

 「これまでSBS/AHTと疑われて、刑事事件とされてきた事案においては、もはや単純化された理論が通用しないのはもちろん、医師の意見に過度に依存して社会的事実を見ない対応は不適切であることが分かる。そして、捜査機関においては、医師の意見の正確性(論理矛盾の有無はもとより、重要な客観的資料等を看過しているなどの瑕疵の有無、直接の経験も乏しい中、不確かな伝聞の類に依存し過ぎている難点の有無等)にも相当の注意が必要である。医師の意見には、それ自体の限界があるだけでなく、誤った意見が含まれる場合があることにも留意すべきである」(12頁)


 ところで、岩﨑医師が東京地裁の尋問で告白した誤診・院内感染に対する佼成病院の対応をお聞かせください。誤診については以下の文献があります。

 「毎年1,200万人の米国人患者が診断エラーを経験しており、そのうち40,000~80,000例は致死的であると推定されている」(Pat Croskerry, Karen S. Cosby, Mark L. Graber, Hardeep Singh著、綿貫聡、徳田安春監訳『「誤診」はなくせるのか? 実践知としての診断エラー学の世界』「序文」)


 誤診は想像以上に沢山起きています。医師は誤診が起こるという前提で対策や説明責任を果たす必要があります。


 いつものようにご回答がないままになっています第1回公開質問状を以下に記載します。質問事項第1(1~3)及び誤診・院内感染についてのご回答をお待ちしています。医療被害者の疑問に向き合い、皆様で考えることによって病院内部の改善に繋がり再発防止になることを願っております。この質問状はご回答の有無に関わらずネット上に公開して市民と共に議論して開かれた医療を進めるための一助にしたいと考えます。宜しくお願いします。

                                 草々


公開質問状本文は下記にあります。




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