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「私の不調、誰が診てくれるの?」19番目のカルテ

  • 執筆者の写真: 林田医療裁判
    林田医療裁判
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

答えは『19番目のカルテ』にありました。テレビドラマ『19番目のカルテ』が2025年7月13日からTBS日曜劇場で放送されます。原作は富士屋カツヒトの漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(ゼノンコミックス)。医療の新たな可能性を描く話題作です。患者の心と生活背景を重視し、最善の治療を追求する総合診療医の姿を鮮やかに描きます。


医療の迷宮に一筋の光を灯す 総合診療科という選択肢

日本の医療は18の専門科に分かれています。専門分野の細分化が進む一方、患者が複数の科を回る負担や、病気の全体像が見落とされるケースも。「どこに行けばいいのか分からない」「複数の科をたらい回しされ、改善しない」といった声が少なくありません。そのような現状に風穴を開けるものが、19番目に生まれた新たな診療科・総合診療科です。


あなたの症状を超えて、人生を診る医師がいる

総合診療医の徳重晃は病気だけでなく、患者の心や生活背景にも耳を傾け、その人にとっての最善を探し出します。患者の心、生活環境、家族との関わりまで考慮し、最適な治療を提案します。主演の松本潤は同じTBS日曜劇場の『99.9-刑事専門弁護士-』で冤罪を明らかにする深山大翔弁護士を演じました。


深山弁護士は被疑者・被告人に細やかな質問を行ったり、再現検証を繰り返したりすることで冤罪を暴きました。徳重医師も丁寧な問診や背景への深い洞察で、病気の本質を見極めます。事実を追求する姿勢が、弁護士役から医師役へと見事に昇華しました。


チーム医療の力が問われる物語

『19番目のカルテ』は総合診療医を主人公としますが、総合診療医一人が活躍する作品ではありません。専門医と連携して診療します。この連携の重要性は、林田医療裁判でも指摘されました。林田医療裁判ではチーム医療が欠けていたと指摘されます。医師ひとりの判断に頼るのではなく、チーム医療の対応が改めて問われています。


「現在のポイントとしては多職種が関わったかというのが非常に大事で、そうすれば医師が気付かないところも看護師さんならば常日頃家族とも会っていますし、そういうことが分かっていた可能性もあるということで、やはりここから見えてくるのは医師が1人で決めているような書き方なので、この事例はそこが欠けているのではないかなと思います」(「第12回 医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム」判例タイムズ1475号14頁以下)


なぜ今、総合診療医が必要なのか?

総合診療医は専門分化の課題を解決する「患者のパートナー」です。ドラマ『19番目のカルテ』は「症状」だけでは語り尽くせないあなたの悩みや不安に寄り添うドラマです。医療の未来を切り開く総合診療医の活躍を通じて、視聴者に「自分や家族の健康をどう守るか」を考えるきっかけを提供します。あなたも総合診療医の魅力に触れ、医療の未来を考えてみませんか?このドラマが、より良い医療との出会いのきっかけになりますように。



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