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  • 執筆者の写真林田医療裁判

訪問看護からみた命の選別~コロナを乗り越えたその先へ~

障害者福祉を考える杉並フォーラム 主催 第2回“命の選別”シンポジウム

訪問看護からみた命の選別~コロナを乗り越えたその先へ~


講師 龍田章一さん

【プロフィール】

株式会社シャーンティ 代表取締役

おうちに看護師さん 訪問看護ステーション秋桜一般社団法人日本訪問診療・看護協会 代表理事


龍田モデル(日本で初めてコロナ禍の在宅療養において、医師とチーム形成を行い、診断から治療・生活までの役割を担うことに成功)を創設

NHK「新型コロナこぼれ落ちた命、訪問看護師たちが見た“自宅療養”」出演


2022年11月27日(日)

14時~17時

高井戸地域区民センター第1集会室 定員36名

住所:〒168-0072

東京都杉並区高井戸東3丁目7番5号交通:京王井の頭線「高井戸下車、徒歩3分

荻窪駅南口より関東バス「芦花公園駅」行(荻54)「高井戸駅」下車


会場+ZOOMで意見交換しましょう


~シンポジウム開催趣旨~

杉並フォーラム代表 小畑 健治

副代表 三村 豊


私たち「障害者福祉を考える杉並フォーラム」は、杉並の地で障害者福祉の向上に取り組む障害当事者およびその家族、支援者による有志の団体です。

私たちは2021年5月23日に「杉並区長の『トリアージ』発言から命の大切さを考える」と題したシンポジウムを開催しました。

その理由は、2021年1月8日に当時杉並区区長の田中良氏が、小池百合子東京都都知事に「新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急要望書」を提出し、同年1月11日付の「文春オンライン」にて「小池都知事は責任を果たせ!~命の選別が迫る医療現場~杉並区長が“無策すぎる都政”を告発」において発言したことに対しての抗議の意味があったからです。

「緊急要望書」と「文春オンライン」の記事によると、田中良前区長は医療現場で命の選別が迫っているので、行政による「トリアージガイドライン」の作成と、コロナウイルスの陽性判定後の陽性者の隔離場所の確保を求めています。

田中良前区長の語る「トリアージガイドライン」の中身は、記事によると「年齢を5歳刻み」で「生還率や死亡率」を示すこと「人工呼吸器を装着して外せるまでの日数」「基礎疾患との関係」などを「わかりやすく」示し、「人工呼吸器などをつけても延命にしかならないようなケース」を見出す為のものとしての旨が述べられています。

その時の状況が、医療機関の逼迫や、医療従事者の過度な負担から緊急な対応が迫られていたからといっても、「トリアージ」を行政機関が行うべきという趣旨の要望は、「命の選別」をすすめるための基準作りにすり替わった議論であり本末転倒であると思います。

「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の方や肺に疾患のある方、その他基礎疾患や障害を持っている方、高齢の方、当事者、家族はその発言によって不安に思い、怒りを持って、杉並区以外から10の障害者団体も抗議しました。

田中良氏は、2022年3月の区議会で、「トリアージ」発言について本質的な謝罪はしないまま6月の選挙において落選されました。現在、私たちの再三の撤回申し入れにつて杉並区はいまだに撤回をしていません。

今回、“命の選別”に関する第2回目のシンポジウムを開催することになりました。コロナウイルス感染症は第8波の懸念の声が聞こえている現状があり、未だに収まっていません。日本の医療体制がどうなっているのか、何が問題なのか、また地域の状況はどうなっているのか、どのような取り組みがされているのかということを検討する必要が出てきています。医療逼迫によって、新型コロナウイルスに感染しても十分な診療が受けられない状況や、自宅療養として医療から切り離され自宅にて放置されるようなことがニュースで流れます。

基礎疾患がある方や、高齢者、障害者またはそれ以外すべての人にとってこのような状況はこのままでいいはずがありません。

今回は、神戸に在住で訪問看護師として地域での取り組みに専念されている龍田章一さんをお迎えして、お話を聞き、杉並フォーラムとしての取り組みなども交えながらみんなで議論を深めていきたいと思います。

龍田さんは、コロナ禍の在宅療養において、日本で初めて医師とチーム形成を行い診断から治療・生活までの役割を担う“龍田モデル”の創設者でもあり、NHK の ETV特集「新型コロナこぼれ落ちた命~訪問看護師たちが見た“自宅療養”~」にも出演されて、現場での取り組みを紹介されてきました。またご自身も16歳から車いすでの生活をされており、障害当事者という立場でもあります。

杉並フォーラムとしての地域での活動は、2020年のコロナが急拡大した3月から、在宅、施設での障害当事者の対策や、介護派遣の保障について、継続的に杉並区に要望を発信してきました。

住んでいる地域の中から障害者や、高齢者が安心して暮らしていけるような取り組みをすすめていくことはすべての人にとって大切であり、その他の地域と連携してつながり、ひいては制度や法律の在り方にも影響を与えることが可能ではないでしょうか。

コロナ禍に対して地域の状況や取り組みを知って、“命の選別”について話し合いましょう。


シンポジウムチラシ表面最終版
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杉並区長の命の選別の問題

コロナ禍での杉並区長の命の選別に抗議

杉並区長の「トリアージ」発言から命の大切さを考える



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