患者の意識レベルの評価方法の代表的なものにJCSと、GCSがあります。
○ ジャパン・コーマ・スケール(JCS)→ Japan Coma Scale; JCSは、日本の医療現場では、簡単な評価尺度として救急現場で利用されています。単に開眼している状態を覚醒としているなど意識障害を正確に評価できない。評価者の主観が入りやすい、評価にバラつきがでる。大きな欠点を持つJCSは国外では全く評価されない。
○ グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)→ 国際的に使用されています。現在世界では、Glasgow Coma Scale; GCSが全ての脳疾患患者の重症度評価法として汎用されています(島克司「頭部外傷診療の温故創新」脳神経外科ジャーナル第16巻第1号・2007年・5頁)。
GCSは、評価者間の一致率が高い優れた基準です。唯一の欠点は複雑なことです。それゆえ日本の救急現場では、JCSが多く利用されます。それは、あくまでもJCSの限界を認識した上でのことであって決めつけることはできないのです。JCSは、開眼を覚醒としていますが、開眼できていなくても言語能力がある場合もあれば、その逆の場合もあるのだから当然です。日本独自の基準よりもグローバルスタンダードの方が優れていることは当たり前と言えば当たり前です。
中野相続裁判さいたま地裁で権利濫用の尋問
長男は母親の経管栄養の流入速度を速め、「延命につながる治療を全て拒否」しました。長男は立正佼成会附属佼成病院に入院中の母親の経管栄養の流入速度を速めました。さらに母親の「延命につながる治療を全て拒否」しました(医療過誤原告の会の会報第40号『悲しみにくじけないで』「母の望まぬ死」2018年7月1日)。酸素吸入も拒否し、酸素マスクが日中外され、患者は死ぬまで自力呼吸を強いられました。
全ての医療行為は医療法等で医療機関等の管理者の責任で行うことが求められています。長男が母親の経管栄養の流入速度を速めたことは、これを無視するものです。長女は、これらの行為が民法第892条(相続廃除)の「著しい非行」に相当する又は準じる行為にあたると主張しています。権利濫用は「著しい非行」に関係する話です。
次回の中野相続裁判さいたま地裁は尋問です。
権利濫用などについて長女の尋問が50分あります。
既に長女は陳述書(1)乙21、(2)乙25(3)乙43、(4)乙53、(5)乙73,(6)乙82、(7)乙83、(8)乙89を書いています。
第22回期日(第21回口頭弁論)本人尋問
日時:2022年1月28日(金)午後1時30分
場所:さいたま地裁C棟105号法廷
事件番号:平成30年(ワ)第552号・共有物分割請求事件、平成30年(ワ)第2659号・共有物分割請求反訴事件
裁判所:石垣陽介裁判長、高橋祐子裁判官、牧野一成裁判官
口頭弁論終了後に報告集会を開催します。弁護団から解説がされます。林田医療裁判や中野相続裁判を皆様とともに振り返り、さらに進んでいきたいと思います。
お時間のある方は傍聴ご支援お願い致します。多くの方の傍聴、メディアの皆様の取材をお願い致します。
お時間のある方は傍聴のご支援をお願いいたします。
裁判が公平に行われますようお時間のある方は傍聴をお願いします。
林田医療裁判を考える会の皆様
林田医療裁判及び中野相続裁判に御理解と御協力をいただいている皆様
いつも中野相続裁判や林田医療裁判のご支援ありがとうございます。日頃からご支援、ご協力に厚くお礼を申し上げます。皆様お一人お一人の支援に感謝いたします。お変わりなくお過ごしでしょうか。
#林田医療裁判 は、入院中に死亡した患者の母親の長女が長男夫婦と立正佼成会附属佼成病院を訴えた #医療裁判 です。#高齢者医療 のあり方と自己決定権、尊厳とは、看取りとは、人間的であるためにはどうあるべきかを問う問題です。
キーパーソンの治療拒否が通ってしまう状況を危惧します。日本医療福祉政策学会第5回研究大会「多死社会と医療・福祉を考える」(2021年12月4 日)の天野敬子(耳原総合病院・看護師)「終末期医療の現状とアドバンス・ケアプランニング(ACP)の可能性」では「終末期の医療についても話し合っておくことは大事だが、なにかを決める事が目的にならないように」と指摘されました。
母親の治療ではチーム医療と乖離した状況が明らかになりました。今やチーム医療は医療分野以外の書籍でも言及されるほど一般化しています。「いまは医療の進歩により、チーム医療が一般化しています。難しい病気であればあるほど、多種多様な医療専門職が1人の患者にかかわり、適切な医療を実現しています」(吉田洋一郎『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』実務教育出版、2021年、80頁)。
林田医療裁判を知っている方達は、家族の中にも色々いて中には、自分たちの利益などから親に死んでほしいと思っている悪意ある家族もいること、この一部の家族の悪意が林田医療裁判のポイントであることを理解しています。日本の命の選別は、かつて「姥捨て」があったように「高齢者だからもう死んでもいいでしょう」などと高齢者の命を軽く扱う思想の人がいることは確かであると考えます。
さいたま市立病院でも2020年9月5日に息子が入院中の母親の首を絞めて殺人未遂容疑で逮捕された事件が起きました。一部の家族の悪意は現実に起きる問題です。
高齢者医療などでは点数稼ぎの公務員体質から完治しない治療は無益な治療であると過少医療に走る傾向があります。そうではなく高齢者の人生をまるごと受けとめ、その方の人生に伴走することが医療従事者の仕事の真髄であり、その仕事の価値となります。このことを林田医療裁判や中野相続裁判で訴えます。
患者の権利を守る会では林田医療裁判の経緯を知った者として、病院は患者に死んでほしいと思っている一部の家族の意思を通して良いのか、医療は人道的であってほしいと願うから世間と共に議論して考える為に公開質問状を出しています。
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