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  • 執筆者の写真林田医療裁判

公開質問状(44)World Patient Safety Day

本日、立正佼成会附属佼成病院宛44回目の公開質問状を送付しました。

私達は、林田医療裁判を経験し、その経緯を知った者として患者の安全と幸せを考えます。

佼成病院は、経管栄養の管理の問題や患者の意思確認の問題に直面された医療機関としてご意見をお寄せ下さることが期待されています。この質問状が佼成病院のクリーンな姿勢を打ち出す好機として活用されることを願っています。



立正佼成会附属佼成病院 病院長 市村正一 様

公 開 質 問 状(44)2022年9月5日

 前略

9月17日は、世界保健機関(WHO)が定める「世界患者安全の日」です。

世界患者安全の日(WPSD:World Patient Safety Day)は、「患者安全を促進すべくWHO加盟国による世界的な連携と行動に向けた活動をすること」を目的として、2019年にWHO総会で制定されました。

 東京都は、医療安全対策を推進するため、都民や医療提供施設に対する医療安全に係る普及啓発の一環として、この日を中心に東京都庁第一本庁舎を世界患者安全の日のテーマカラーであるオレンジ色にライトアップします。

 厚生労働省は、今年も医療機関、職能団体、患者団体、教育機関、学会など、さまざまな団体と協力して普及啓発活動を行います。「世界患者安全の日」に関する各種の取組は、厚生労働省ホームページをご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25332.html


患者の権利を守る会は、患者の安全と幸せを考えます。そして林田医療裁判(平成26年(ワ)第25447号損害賠償事件、平成28年(ネ)第5668号損害賠償事件)を踏まえて佼成病院に公開質問状を出し続けています。質問の趣旨の詳細は、第1回公開質問状記載の通りです(本書面3頁)。一度もご回答がないまま今回で44回目のご送付になりました。


経緯を簡単に説明します。

2019年6月25日 私達は、公開質問状に先立ち当時病院長であられた甲能院長先生に面談を求めました。しかしながら拒否されました。そのためやむなく公開質問状をご送付致しました。ところが、お返事がないため「公開質問状についての確認」として第2回目公開質問状(2019年7月19日)で督促致しました。これにもお返事がないので公開質問状(3)(2019年8月2日)のご送付になり現在に至っています。前述のWPSDについては、公開質問状(20)でも述べています。


2周年目の2021年6月21日付 公開質問状(29)では、2年間の送付記録をまとめました。中でも取り上げ数第1位は、佼成病院が設定したキーパーソンについての疑問です。公開質問状(29)3頁にも記載してありますが、以下を補足します。

「佼成病院が家族らと相談せず独自の方法で決めたキーパーソン(患者の長男)は、医師の許可なく経鼻経管栄養の流入速度を速めるという違法行為をしました。また、キーパーソンは、誤嚥性肺炎の患者の治療拒否、酸素吸入拒否などで医療行為に介入し患者の命を縮めました。佼成病院では、患者の生死を画する重大事項を担当の岩﨑正知医師一人とキーパーソン一人で決められ他の家族は知りませんでした。それどころか佼成病院では、キーパーソンを誰にするかの決定方法、キーパーソンの役割・権限などの説明が一切ありませんでした。そのため他の家族は、キーパーソンに関して何も知りませんでした。」

患者の権利・安全を考えますと岩﨑正知医師が理念として述べるところの治療について患者の意思は確認しない、キーパーソンと決める、という決定方法はあまりにも危険をはらんでいます。同じく佼成病院が他の家族に相談なく設定したキーパーソンの役割・権限についても考え直す必要があります。キーパーソンは、あくまでも入院費などの連絡窓口であって患者の治療に関する意思決定の主体ではない、とするべきです。

他の問題につきましては適宜ご説明致します。


林田医療裁判の提起後には、点滴の管理が問題になった大口病院の連続点滴中毒死事件や自己決定権が問題になった公立福生病院の人工透析治療中止問題が起きました。

また、「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」は、2018年3月に「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」に改定され、意思確認を繰り返し確認することが求められました。ガイドラインに示された手続きは、佼成病院の手続きとは違っていました。

そこで私達は、林田医療裁判を経験し、その経緯を知った者として患者の安全と幸せを考え佼成病院に公開質問状を送付しました。佼成病院は、点滴管理の安全性や、治療中止の意思決定の問題に直面された医療機関としてご意見をお寄せ下さることが倫理的・道義的にも期待されます。


いつものように第1回公開質問状を以下に掲載致しました。この質問状は、回答の有無に関わらずネット上に公開させていただき皆様と共に学習いたします。佼成病院が公開質問状をクリーンな姿勢を打ち出す好機として活用されることを期待します。

草々


公開質問状本文は下記にあります。





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