医療訴訟の当事者が「不正判決」に対して国と東京高裁の裁判官3名を相手に国家賠償請求訴訟を東京地裁に提起した。裁判官の違法な判決によって損害を受けたとする。その第一回口頭弁論が2021年4月16日午後3時から東京地裁607号法廷で開かれる。東京高裁の裁判官が、東京地裁の法廷で被告として裁判を受けるという例のない裁判である。
当事者は「医療の被害者が不当に敗訴となる現状を打開するきっかけとなれば幸い」とする。医療訴訟に対しては裁判所が病院側の主張を鵜呑みにする傾向があると指摘されている。小林寛治著、和田知可志監修『ある医療訴訟そこには正義・公正はなかった』(東京図書出版、2021年)との書籍も出版された。『正義・公正はなかった』は医療裁判で普遍性を持つ指摘である。
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