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『19番目のカルテ』第6話「最期への旅路」

  • 執筆者の写真: 林田医療裁判
    林田医療裁判
  • 18 分前
  • 読了時間: 2分

8月24日夜9時、TBS日曜劇場『19番目のカルテ』第6話「最期への旅路」が放送されました。ある家族の看取りの場面が丁寧に描かれていました。医師が果たすべき役割、家族が抱える葛藤、そして看取りの意味を、静かに、しかし力強く問いかけてくる作品です。命と向き合う尊さ、そして看取りの深い意味を問いかけます。


総合診療科は内科からの相談で在宅ケアを望む患者の訪問診療を受け持つことになりました。徳重晃(松本潤)は、滝野みずき(小芝風花)に担当を任せます。患者は肺がんステージⅣと診断された半田辰(石橋蓮司)です。滝野が訪問診療の医師として定期的に通い、痛みの緩和や呼吸の苦しさに対する薬の調整など、患者の生活の質QOL; Quality of Lifeを守るための細やかなケアが描かれていました。


このドラマの大きな魅力は、チーム医療の姿勢がしっかりと描かれている点です。複数の医療者が集まり、患者の状態や対応方針を話し合う場面が複数回登場します。ドラマは理想を描くものではありますが、視聴者に「こうあってほしい」と思わせる説得力がありました。


患者には同居している次男の龍二(今野浩喜)と、離れて暮らす長男の竜一郎(近藤公園)がいます。滝野は、それぞれの複雑な想いを知ります。キーパーソンとしか話さない医療とは異なります。


臨終の場面では、家族が「まだ聞こえているのでしょうか?」と問いかけると、医師は「耳は最後まで、声はきっと届いています」と優しく答えます。この一言が、どれほど家族の心を支えるか、医療者の言葉の力を改めて感じさせられました。


このドラマは、「人間らしく」「尊厳をもって」旅立つとはどういうことかを静かに問いかけてきます。医療消費者として、私たちは何を選ぶか。このドラマは、その答えを、そっと私たちの胸に置いてくれます。


「私の不調、誰が診てくれるの?」19番目のカルテ

日曜劇場『19番目のカルテ』8/24 第6話|より良い旅になるように。 最後まで。【TBS】

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