日本医労連 (日本医療労働組合連合会)は「ケア労働者を応援して!医療・介護崩壊につながる離職を止めるため、医療・介護従事者の大幅賃上げしてください!」の署名を募集しています。
「賃下げ」状態の医療・介護の現場
昨年の春、世間的に大幅賃上げが話題となりました。平均11,961円(4.1%)の賃上げとなった一方で、医療・介護現場は「賃下げ」になっていることをご存じでしょうか?
医療・介護現場では、政府が「ベースアップ評価料」というものを新設して、平均2.5%の賃上げを目標としたものの、昨年春は平均6,876円(1.42%)の賃上げにとどまり、他の産業と比べると額にして半分程度でした。
さらに、ボーナスの引下げが相次ぎました。経営者と交渉しても「経営悪化だから」の一点張りで、中には、冬のボーナスが20万円以上も引下げられたケア労働者もいました。月給が少しだけ上がっても、ボーナスが大幅に減ったために、年収で見るとマイナスになった人も多いのが医療・介護現場の現状です。
医療・介護だけ「賃下げ」・年収でマイナスという現実に絶望し、職場を離れる仲間も出始めています。このままでは、医療・介護崩壊が再び現実のものとなってしまいます。
このような医療・介護現場だけ「賃下げ」状態では、生活が立ち行かないので、この現状を変えるため、私たちは全国一斉ストライキに立ち上がることを決めました。
医療・介護の現場でのストライキは、苦渋の決断
私たち医療・介護労働者は、24時間365日切れ目なく、安全・安心の医療・介護を提供するために働いています。患者さんや利用者さんをケアしたい思いでこの職業に就きました。迷惑をかけたくない思いでいっぱいです。ストライキに決起することも苦渋の決断でした。
ストライキを行う際には、医療・介護に大きな影響が出ないように人を配置したり予めストライキに入る人を決めたりするなどして、患者さん・利用者さんの安全・安心に影響が出ないように最大限配慮をしながらストライキの準備を進めます。
私たちは、この苦渋の決断のストライキを、ぜひ皆さんにも応援してもらいたいとオンライン署名を立ち上げました。寄せられたコメントは、政府にも届けていきます。
3/13、ストライキに連帯をお願いします!
ストライキを行うのは3月13日。日本全国で一斉にストライキを行う予定です。私たち日本医労連のホームページでは、特設ページを設けてリアルタイムにストライキ決起する決議をあげた事業所をマッピングします。
4年前、私たち医療・介護労働者は、コロナ禍で日本中からたくさんの支援をもらって励まされました。また、皆さんの支援で、私たちの環境も改善につながりました。
新型コロナウイルスが5類に移行し、コロナ禍が「終わった」と思われていますが、医療・介護現場では今も感染予防に留意し、コロナウイルス感染者の対応は続いています。
この医療・介護現場だけ「賃下げ」状態を変えるためにもまた皆さんの力をお貸しください。そして3月13日はぜひ一緒に声をあげてください。地域の医療・介護・福祉を一緒に守っていきましょう。

Comentarios