林田医療裁判の公開質問状75コロナワクチン薬害
- 林田医療裁判
- 43 分前
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ここのところ肌寒い日が続きましたが、皆様お変わりございませんでしょうか。
杏林大学医学部付属杉並病院(旧立正佼成会附属佼成病院)へ75回目の公開質問状を送付しました。
2025年3月22日に薬害オンブズパーソン・タイアップ札幌26周年講演会が開催され新型コロナワクチンの薬害問題が論じられました。林田医療裁判を考える会は、Zoomで傍聴参加しました。
薬の投与を受けるにしても林田医療裁判で問われた争点である十分な説明と同意のための自己決定できる環境が必要であると感じました。
林田医療裁判で問われた争点は、終了しているのではなく現代日本の医療の問題と重なり問われ続けています。
ご覧いただければ幸いです。
杏林大学医学部付属杉並病院 病院長 市村正一 様
公 開 質 問 状(75) 2025年4月5日
拝啓
暖かい日差しと共に春の訪れを感じていたのですがまた寒くなりました。病院長先生にはお変わりなく益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。高齢者の命の大切さたった一つの命にこだわって75回目の公開質問状をご送付致します。
2025年3月22日に開催されました薬害オンブズパーソン・タイアップ札幌26周年記念講演会「コロナワクチンの被害を考える~遺伝子「ワクチン」の開発にSTOPを」では新型コロナワクチンの薬害問題が論じられました。薬害オンブズパースン・タイアップ札幌は市民の立場で薬害発生の防止を目的とする市民組織です。
林田医療裁判では、患者の自己決定権が問題になりました。同様に新型コロナウイルスワクチン接種においても、薬害の危険について十分な説明が行われ、接種する側が自己決定できる状況を作ることが求められます。
講演会からは以下の論点が浮かび上がりました。
◯ 副反応の報告と透明性
ワクチン接種後の健康被害について、政府や医療機関の情報開示が十分かどうか問題視されている。副反応のリスクが過小評価されていないか、公正なデータの提供が求められる。薬害に関する情報の不足や隠蔽が、後々の問題を拡大させる危険がある。
◯ 患者の自己決定権とinformed consent(十分な説明に基づく同意)
医療行為を受ける際の情報提供の質が重要。ワクチン接種においても、個々
の健康状態やリスクに応じた丁寧な説明が必要だが、接種が急速に進められたため、個別の対応が十分でなかった可能性がある。
林田医療裁判では、医療行為を受ける際の情報提供の質が問題でした。特に接種する側に意思表示に難がある場合の意思推定のあり方は林田医療裁判と同一の問題です。林田医療裁判の医師は自身の理念で「患者さんの意思確認はしない」と言いました。その医師が家族に説明したのは、呼吸が出来なくて喘いでいる患者の面前で「苦しそうに見えますが今お花畑です」これだけでした。
第12回「医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム」では「長男から延命治療を希望しない申し出があったとき、主治医一人が判断して対応するのではなく、チーム医療の多職種や、倫理委員会など、集団で今後の対応を検討すべきだった」などの指摘がありました。
◯ 薬害問題と国家の責任
ワクチンは感染症対策の重要な手段であるが、副反応による健康被害が発生することもあり、国や医療機関の責任が問題になる。これまでの薬害事件(サリドマイド事件、HIV感染訴訟など)と同様に、国が迅速に対応しない場合、被害者救済が遅れるリスクがある。国や製薬会社の責任を明確にし、適切な補償制度を整備することが求められる。
林田医療裁判の教訓を踏まえるとワクチン接種を推奨する医療従事者は、その効果と危険の両方を患者に伝える責任があります。そのために医療者は患者との信頼関係を築く上で透明性を欠かすべきでないという姿勢が学べます。新型コロナウイルスワクチンの薬害問題では、この信頼と責任がいかに医療の現場で果たされているかが問われています。
信頼される医療の下で医療の透明性と患者中心のケアを追求することができます。そして患者の自己決定権を尊重するためには意思決定できる環境を整えることによって適切な医療提供を行うことが求められます。
ここでも林田医療裁判で問われた争点が問われています。私達は林田医療裁判を経験しその経緯を知った者として患者の幸せは何かを探求しています。この質問状はご回答の有無に関わらず、ネット上に公開して皆様と共に学習し議論します。世界の先進諸に遅れないようにするためには日本国民全体の医療認識を高めることが不可欠です。よろしくお願いいたします。
敬具
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公 開 質 問 状(2019年6月30日 第1回)
第1 質問事項
1.患者の家族の中の悪意ある人物により、経管栄養が操作されるリスクに対して、その予防や検知の対策を採っていますか。採っている場合、その具体的内容を教えてください。
2.複数人の家族の意見から本人の意思を推定する取り組み内容を教えてください。
3.「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」の強調する繰り返しの意思確認を実現するために取り組みをしていますか。している場合、その具体的内容を教えてください。
第2 質問の趣旨
1 林田医療裁判では、経管栄養の管理や治療中止の意思決定のあり方が問われました。林田医療裁判の提起後には、点滴の管理が問題になった大口病院の連続点滴中毒死事件や自己決定権が問題になった公立福生病院の人工透析治療中止問題が起きました。また、「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」は2018年3月に「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」に改定され、意思確認を繰り返し確認することが求められました。林田医療裁判において問われた争点は「終了」しているのではなく、現代日本の医療の問題と重なり問われ続けています。
2 そこで、私達は林田医療裁判を経験し又その経緯を知った者として、広く医療の現状と課題について考察し、患者の安全と幸せは何かを探求しています。そして、このような問題は広く社会に公開して議論を深めていくことが、適切な医療を進める上で不可欠であると考えています。とりわけ貴病院は、経管栄養の管理や治療中止の意思決定の問題について直面された医療機関として、適切な医療を進めるためのご意見をお寄せになることが道義的にも期待されるところであると思われます。
3 従いまして、上記の質問事項に回答をお寄せ頂けますよう要請いたします。この質問と貴病院の回答はネット上に公開することを予定しています。このような公開の議論の場により、医療機関と患者ないし多くの市民の方が意見を交わし、相互の認識と理解を深め、適切な医療を進める一助にしたいと考えています。この公開質問状の趣旨をご理解いただき、上記の質問事項に回答を寄せていただきたい、と切に要望します。ご回答を連絡先まで郵送してください。回答締切日を二週間以内にお願い致します。
以上

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