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武蔵野美術大学に修学環境整備費反対の公開質問状

  • 執筆者の写真: 林田医療裁判
    林田医療裁判
  • 16 分前
  • 読了時間: 5分

武蔵美修学環境整備費反対の会は2025年4月5日、学校法人武蔵野美術大学 理事長・長澤忠徳、学長・樺山祐和に対し「留学生修学環境整備費に関する要望書および公開質問状」と「武蔵野美術大学の留学生のみの学費値上げに反対!の署名」230通、アーティスト・大学関係者による賛同文を郵送で提出しました。

武蔵美修学環境整備費反対の会は在学生、関係者による有志団体です。2024年7月11日、武蔵野美術大学は2025年度より留学生に対し「留学生修学環境整備費」として年間363,000円の追加負担を課すことをウェブサイト上で発表しました。ヒアリングなく突如として発表され、留学生環境整備費が決定に至る過程や、徴収された費用用途に関する大学側の説明は不十分のままです。


留学生は以下のように指摘します。「急な話だし、説明会に入れたのは学生証を示した現役生だけ。入学希望者や関心の高い学外者は締め出された。外国人をマイルドに排除するやり方だ」(「留学生だけ学費値上げ「何に使うの?」 武蔵野美大学生有志が大学に質問状 「多様性を阻害、日本離れ招く」」東京新聞2025年4月20日)


「大学の示した使途にも疑問の目を向ける。例えば、「留学生サポートの強化」といっても、留学生の多くは事前に日本語を学んでくる上、現在でも武蔵美の日本語授業は充実しているという」(「大学は留学生を「稼ぐ手段」にしていないか 武蔵野美大の「36万円整備費」発表に学生ら「留学税だ」の声」東京新聞2024年7月21日)


「日本における国際的な教育環境の整備が求められるなか、本件は学費制度と留学生支援をめぐる議論に一石を投じる事例となりそうだ」(「武蔵野美術大学、留学生への追加費用新設に有志団体が反対。質問状や署名を提出」Tokyo Art Beat 2025年4月11日)


留学生修学環境整備費に関する要望書および公開質問状

私たちは、武蔵野美術大学の学費改定および新たに設けられた「留学生修学環境整備費」に関して、大学側の説明責任と透明性の確保を求める在学生および関係者一同です。

2025 年度から、留学生に対して「留学生修学環境整備費」として年間 363,000 円の追加負担が課されることになりました。しかし、この決定に至る過程や、徴収された費用の用途に関する大学側の説明は不十分であり、すでに提出したアンケート結果からもわかるように、多くの学生が不安や疑問を抱いています。

またこれまで、留学生修学環境整備費に関して、2 つの署名と学生有志によるアンケート結果を提出していますが、新たに、おもに大学周辺にお住まいの方にご賛同をいただいた「武蔵野美術大学の留学生のみの学費値上げに反対!の署名」並びに、本要望書に賛同する大学・美術関係者に寄せていただいたコメントを提出いたします。


要望

私たちは以下の 3 点について大学側に対し、公式な説明と対応を求めます。それぞれの内容について、可能な場合は具体的な方法と実施時期、不可能な場合はその理由をお示しください。


1, 説明会の実施

・12 月 20 日の説明会では、学生証を持つ学生のみの入場が許可されていたため、受験を考えている方や、本件に関心を持つ一般の方、そして卒業生も、説明を聞くことができませんでした。改めて、在学生のみならず、一般の方々や、報道関係者も参加できる公開の説明会を実施してください。

・またこれにより、大学における意志決定が社会全体にとっても透明性のあるものとなるよう努めてください。


2, 資料の公開

・12 月 20 日に行われた説明会で使用されたスライドや資料を、ホームページで閲覧できる形で公開してください。

・「留学生修学環境整備費」に関する具体的な計画書や、今後の運用方針を明示してください。

・徴収された資金の最終的な使用用途について、具体的な内訳を公開してください。


3, 留学生に対するヒアリングの実施

・12 月 20 日に行われた説明会では「留学生センター」の設置計画について説明されましたが、実際には2025 年度より「グローバルセンター」が開設されました。計画の内容変更とその経緯についてご説明ください。

・「グローバルセンター」の運用方法について、留学生自身の意見を十分に反映させるための正式なヒアリングを実施してください。

・学生の声が反映される形で支援のあり方を再考し、必要な施策を検討してください。


また、これらの内容に関して、私たちは大学側へ公開質問状を提出いたします。 以下の質問に対する正式な回答を、4 月 24 日(木)までにご提示いただくようお願い申し上げます。

なお、本質問状およびその回答は、回答が無い場合を含み、SNS やメディアを通じて公開させていただきますので、ご了承ください。


公開質問状

1, 「留学生修学環境整備費」の導入に至った背景と、具体的な用途について詳細にお示しください。

2, 当該費用の徴収に際し、留学生への事前ヒアリングを実施しなかった理由をご説明ください。

また、今後ヒアリングを実施する予定はあるのか、お聞かせください。

3, 12 月 20 日の説明会実施前と後で整備費の内容にどのような変更を行ったのか、詳細をお示しください。

4, これまでの学費値上げによって、教育環境の向上がどのように実現されるのか、具体的な施策と考えられる成果をお示しください。

5, 「留学生修学環境整備費」による支援の一環として挙げられていた「留学生センター」及び「国際交流センター」の設立について、実際には2025 年度より「グローバルセンター」が新規開設されましたが、その具体的な計画や運用方法を明らかにしてください。

6, 整備費の使用用途の詳細を開示し、費用対効果の評価方法をお示しください。

7, 少子化に伴い、今後留学生の割合が増加する可能性がありますが、その場合、整備費の額の見直しや撤廃を検討する予定はありますか。また、今後の学費の見通しについて、さらなる値上げの可能性があるのか、大学の方針をご提示ください。

以上の 7 点について、誠実なご回答と対応をお願いいたします。


以上


武蔵美修学環境整備費反対の会
武蔵美修学環境整備費反対の会

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