第37回全日本民医連 糖尿病シンポジウム in 大阪が2024年7月26日(金)と27日(土)に大阪府大阪市中央区の大阪キャッスルホテルで開催されます。テーマは「糖尿病とSDHを考える ~健康格差社会を共に生き抜こう~」「あなたのこと、めっちゃ心配してんねんで~!!」です。
SDH; Social Determinants of Healthは健康の社会的決定要因です。病気の背景には生物学的な要因だけではなく、社会的要因(教育・就業・生活環境・社会環境など)が存在することを示します。世界保健機関WHOは、SDHを以下の10項目に分類します。
①社会格差
②ストレス
③幼少期
④社会的排除
⑤労働
⑥失業
⑦社会的支援
⑧薬物依存
⑨食品
⑩交通
以下は実行委員長挨拶です。
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この度第37回全日本民医連糖尿病シンポジウムを17年ぶりに、大阪で開催させていただくことになりました。日程は2024年7月26日(金)7月27日(土)に決定しました。
2020年からのコロナ禍の中で、今まで培ってきた民医連内での糖尿病診療に力を入れている院所同士のつながりが薄れておりました。まだコロナが終息したわけではありませんが、このコロナ禍では、もともと経済的社会的に苦しい状況に置かれていた人たちが更に苦しくなってきました。我々は困難な人たちに寄り添い、その人らしい人生が送れるように、我々には何ができるか、是非皆様と一緒に考えていきたいと思いました。この糖尿病シンポジウムで是非各県連間でのつながりを取り戻し、またこれから先に進むための学習や現状の共有、新たにできることを見つけていければいいなと願っております。
今回糖尿病とSDHをテーマにしたのは、糖尿病のコントロールが悪い方の背景に経済的問題や生まれ育った環境などSDHにかかわる部分が非常に大きいと考えたからです。そこで今回、基調講演にはSDHについて深く研究されている京都大学の近藤尚己先生に「糖尿病とSDH」をテーマに講演頂きます。
さらに今回はしっかり学習もしたいとの思いから、各院所でこれから活かしていける実践的知識と理論を獲得してほしいと願い、特別講演で京都府立医大の福井道明先生に「糖尿病の診療、特に食事療法を中心とした診療」について講演頂くことになりました。私自身何度も福井先生の講演に参加し、とても勉強になっており、是非皆様にも聞いてほしいと思いました。ワークショップは最新の情報を共有し、参加者の皆様が意見を交換できる実りある企画を考えております。
暑い盛りですが是非皆様大阪でお会いしましょう。多数の参加お待ちしています。
第37回全日本民医連糖尿病シンポジウム実行委員長
西淀病院 結城由恵
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