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執筆者の写真林田医療裁判

臓器移植法を問い直す市民ネットワーク第18回市民講座「命は誰のものか」

臓器移植法を問い直す市民ネットワークは2023年5月14日(日)に第18回市民講座〈命は誰のものか〉を東京都江東区亀戸で開催します。

The Citizens Network for Reconsidering the Organ Transplant Law will hold its 18th Citizens Lecture "Who owns life?"

日本生命倫理学会会長の香川知晶さんを講師にお招きします。

コロナ禍での医療が逼迫する状況の中で、誰を入院させるか、誰にエクモを装着するかという議論が起こりました。

精神病院では、集団感染した患者に必要な転院治療ができず、集団死亡を招いたことが問題になりました。

5月14日の市民講座では、講師の香川知晶さんが、日常の中で起きているいのちをめぐる事柄(コロナ禍でのトリアージ、障害新生児の治療中止、尊厳死、臓器不足をめぐる問題などなど…)について、平易な言葉で語ってくれます。共に考えたいと思います。ご参加下さい。


第18回市民講座〈命は誰のものか〉

講師:香川知晶さん(山梨大学名誉教授 日本学術会議連携会員 日本生命倫理学会会長 フランス哲学/生命倫理学)

日時:2023年5月14日(日)14時~16時45分(13時30分開場)

会場:江東区亀戸文化センター(カメリアプラザ)5階第2研修室

江東区亀戸2丁目

JR総武線亀戸駅北口下車2分

方法:会場とオンライン(zoom)を併用して行います。

資料代:500円

主催/連絡先:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

http://blog.goo.ne.jp/abdnet


■講演概要(講師の香川知晶さんより)

Covid-19 によるパンデミックは医療をめぐる社会的差別を一挙に顕在化させることになりました。その差別は以前から根強くあったもので、高齢者や障害者は命を助けられなくても「仕方がない」という空気を醸し出しています。パンデミックの初期に活発に議論されたトリアージをめぐる議論を見ても、そのことは分ります。現在、この「仕方がない」という空気は「お金がない」という経済的な理由とともに、患者本人の意思を根拠とする体裁をとって肯定され、抗いがたい力をもって人々を支配しているように見えます。その点は「人生会議」という日本版 ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の展開にも見て取れます。ここでは、映画「PLAN 75」(早川千絵監督)のデストピア的な近未来がリアリティをもつような、そうした日本の現状を改めて考えてみようと思います。


〈香川知晶さんの最近の著書から〉

●『命は誰のものか 増補改訂版』(単著、2021 年、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

●『「人間の尊厳」とは―コロナ危機を経て―』(共著、2023 年、日本学術協力財団)



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