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執筆者の写真林田医療裁判

戸田中央総合病院クラスター

更新日:2021年1月18日

埼玉県戸田市の戸田中央総合病院で日本最大の新型コロナウイルスのクラスターが発生している。感染者数は国内最大のクラスターの旭川厚生病院(北海道旭川市)の計311人を超えている(「<新型コロナ>埼玉県で433人の新規感染 成人式後の飲食で感染例も」埼玉新聞2021年1月17日)。


病院では2020年11月から感染が始まっていたが、全国的な報道は1月16日になってからである(「病院でクラスター発生 入院患者31人死亡 感染310人 埼玉 戸田」NHK 2021年1月16日)。大きな問題の割には報道が遅い。立正佼成会附属佼成病院では2020年2月という早い段階でコロナの院内感染が起きた。この時も問題の割に報道は乏しかった。


病院では2020年11月17日に最初の医療従事者の感染が判明した。病院が独自に対応していたが、感染拡大が収まらず、12月下旬から感染者が急増した。12月19日から20日にかけて、新たに職員8名(病棟看護師)および入院患者11名が新型コロナウイルス感染症と診断された(「当院の新型コロナウイルス感染症発生のご報告(第2報)」2020年12月21日)。


「戸田市の戸田中央総合病院では職員9人と入院患者1人の感染が確認され、さいたま市発表の1人も合わせ、同病院での感染者は計42人となった」(「<新型コロナ>再び40代含む3人死亡 230人感染、戸田中央総合病院も広がる さいたま市立中の教頭も」埼玉新聞2020年12月23日)


病院は2021年1月4日に埼玉県に協力を求め、6日に厚生労働省のクラスター対策班や県などが合同対策本部を設置した(戸田市長メッセージ「戸田中央総合病院におけるクラスターについて」2021年1月15日)。病院が外部に協力を求めた時期が遅い。問題を外部に出したくない隠蔽体質があるのではないか。


2021年1月14日時点では患者と職員合わせて310人の感染が確認され、31人が死亡した。感染者数は1月17日で312人、18日で313人。医療従事者ら職員165人と患者148人。16ある病棟のうち12病棟で感染者が確認された(「「野戦病院のよう」 313人感染、国内最大規模のクラスター 戸田中央総合病院で何が起きているのか<新型コロナ>」東京新聞2021年1月18日)。戸田中央総合病院は災害拠点病院に指定されるなど地域の基幹病院であるが、新規の外来と救急外来を停止している。医療崩壊である。




埼玉県さいたま市の自治医科大学附属さいたま医療センターでもクラスターが発生している。1月15日時点で患者6名、職員4名の計10名の感染が確認された(「院内での新型コロナウイルス感染症発生について(第三報)」2021年1月15日)。

埼玉新聞記事では病院名を明らかにしていないが、状況は合致する。記事の見出しは「さいたまクラスター病院」とあり、そのような病院があるのかと思ってしまう。

「集団感染が発生している市内の病院で、新たに入院患者の80代無職男性と70代会社員男性の陽性が判明し、感染者数は入院患者6人、従業員4人の計10人となった」(「<新型コロナ>582人感染6人死亡 さいたまクラスター病院も広がる 行田中央総合病院は計45人に」埼玉新聞2021年1月16日)。


東京都の1月16日の新規感染者数は1809人。「年明けの感染状況を示している数字とされ、大きな減少傾向は現れていない」(「東京1809人 年明け反映も減らず…落胆の声「自粛してるのか」「甘い緊急事態宣言」」デイリースポーツ2021年1月16日)。

一方で北海道旭川市は医療崩壊が解消しつつある。旭川赤十字病院の牧野憲一院長は要因として「外出自粛と移動の自粛。これをやめるようにメッセージを出したことが大きく違う」と指摘する(「“医療崩壊”脱した旭川 急速に解消 分岐点は」テレビ朝日2021年1月16日)。


中国ではアイスクリームから新型コロナウイルスが検出された。このニュースから中国製食品の安全性に不安を抱くことは誤りである。中国では人間だけでなく、食品に対しても大規模なPCR検査が行われている(「アイスクリームから新型コロナ検出 中国」日テレNews 2021年1月16日)。それ故に発見されたものであり、日本よりも信頼性が高い。

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