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執筆者の写真林田医療裁判

劇症型溶連菌の感染急増

新型コロナウイルス感染症COVID-19が5類に移行して以降、様々な感染症が増えています。新たに劇症型溶連菌Streptococcal Toxic Shock-like Syndrome; STSSの感染者数が過去最多のペースで急増しています。


「2023年は941人と過去最多。2024年は、すでに801人と2023年の同じ時期の2.8倍に上っています」(「急拡大・致死率3割「劇症型溶連菌」 原因は?対処法は?」NHKクローズアップ現代2024年5月14日)。


予防策は、こまめな手洗いやマスク着用、接触回避Social Distanceなど新型コロナウイルス感染症COVID-19予防と重なります。「新型コロナが5類に移行されてからは、感染症対策の行動規制が緩んだことが患者数増加の一因と考えられます」(「劇症型溶連菌 なぜ急増?どう対処?」NHKきょうの健康2024年5月23日)


「菊池賢・東京女子医大教授(感染症科)は、患者増加の理由は不明としつつも、コロナ禍の感染対策が緩み、人との接触が増えた影響があるとみている」(「致死率3割以上「人食いバクテリア」劇症型溶連菌が拡大、感染者は過去最多…手足の傷は治療を」読売新聞2024年6月7日)


溶連菌Streptococcusは溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)の略語です。溶血性は、細胞を破って中に入れる力を持っているということを意味します。感染すると発熱やのどの痛みなどを引き起こします。溶連菌の潜伏期間は2日から5日間程度です。


劇症型溶連菌は重篤な症状を引き起こします。A群溶血性連鎖球菌Group A Streptococcusによって引き起こされます。この菌は非常に毒性が強く、感染すると体内で急速に増殖し、組織を破壊します。年代関係なく感染が確認されています。


「初期症状はのどの痛みや発熱などから始まります。その後、手や足などに経験したことがないような激しい痛みや腫れがおきて、放っておくと「壊死」していきます。ここから病状は急速に進行し数十時間以内に多臓器不全を起こし、48時間以内に命を落とすケースがあります。致死率は非常に高く3割といわれています」(「「人食いバクテリア」とも呼ばれる「劇症型溶連菌」 全国で過去最多ペースで増加 山形県内でもじわり」山形放送2024年6月13日)




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