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執筆者の写真林田医療裁判

ステイホームは必要

尾身茂・政府基本的対処方針分科会会長のステイホーム不要発言が批判された。

小池百合子・東京都知事「人との接触機会の削減、不要不急の都道府県間の移動自粛は、(政府の)基本的対処方針に書かれている。尾身先生はそれを超えたことをおっしゃっているので、そこは国と尾身先生の方で整合性を取って欲しい」(「小池都知事が尾身茂会長を“次なる標的”に 「ステイホームなんて必要ない」発言でカチン!」日刊ゲンダイ2022年1月23日)

平井伸治・鳥取県知事「『会食の人数制限さえしっかりすれば出歩いてもいいし、接触を増やしてもいい』との趣旨で聞こえた感がある」(「【独自】尾身会長「ステイホーム不要」を政府が軌道修正 分科会、医師会、知事会から批判続出」AERA dot. 2022年1月21日)


尾身茂会長ら専門家有志は若年層の「検査を実施せず、臨床症状のみで診断を行う」と提言しようとして批判された。東京都の小池百合子知事は2022年1月21日の記者会見で「検査を確実にできる体制を整えることが必要」と反論した(「コロナ対策、専門家迷走 蔓延防止で知事間温度差」産経新聞2021年1月23日)。


「本邦では、「PCR検査を行えば、偽陰性者が街を出歩いてスプレッダになる」という、ジャパンオリジナル・国策エセ科学・エセ医療デマゴギーが流布されてきましたが、検査をしなければ、膨大な数の無症状感染者が仕事も休まずにスプレッダになり、追跡不能感染者を激増させることになります」(牧田寛『誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?』扶桑社、2021年、236頁)


東京都の2022年1月21日の新型コロナウイルス感染者は9699人。あと300人で9999人になると不謹慎ツイートがなされた。1月22日は11227人。初の1万人台となり、4日連続で過去最多を更新した(「【速報】新型コロナ 東京都で1万1227人感染確認 初の1万人台 4日連続で最多更新」FNNプライムオンライン2022年1月22日)。1日の新規感染者が1万人以上確認するのは統計を取りはじめて以来初めて。


大阪府は7375人、広島県は1585人。共に過去最多を更新した。広島県は先行して、まん延防止重点措置の対象になったが、過去最多を更新しているということは他の地域の感染拡大もまだまだ続くだろう。


東京都の1月23日は9468人。日曜としては過去最多。感染者のうちワクチンを2回接種していた人は4144人で、1回も接種をしていない人は2575人(「【速報】東京都で新たに9468人感染 日曜としては過去最多 病床使用率35.3% 重症者13人」TBS 2022年1月23日)。ワクチン接種者の方が感染者が多い。


救急車のサイレンが頻繁に聞こえてくる。感染の拡大を肌で感じる。濃厚接触者なのにまだ検査を受けられないという話も聞く。実際の感染者はもっと多いだろう。


埼玉県は県全域を、まん延防止重点措置の対象地域とする。県全域を対象とすることは、緊急事態宣言と変わらなくなる。その重みがマンボウで伝わるかが問題である。




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