これ以上、人生といのちを奪うな!今こそ、精神保健福祉法体制を問い直す院内集会の第2回「身体拘束、虐待、強制入院制度」が参議院議員会館B107会議室で開催されます。
Don't take any more lives! The second meeting to question the mental health and welfare law system, "Physical Restraints, Abuse, and the Forced Hospitalization System," will be held in Room B107 of the House of Councilors Building.
主催:地域でくらすための東京ネットワーク
日時:2022年5月24日(火)11:30~13:30
11時から参議院議員会館ロビーで通行証を配布します。
●プログラム (発言者)
○「民主主義と身体拘束」 佐々木 信夫さん(精神医療問題対応弁護士)
○「精神病院における虐待について」八尋 光秀さん(弁護士)
【第3回 強制医療を問う】
日時:6月9日(木)11:30~13:30
場所:参議院議員会館B103会議室
(11時から参議院議員会館ロビーで通行証を配布します)
●プログラム (発言者)
○「精神障害者に対しての強制医療等の廃止に向けて」 池原 毅和さん(弁護士)
○ 質問と意見交換
精神病院で身体拘束を受け、亡くなる患者が後を絶ちません。
2016年1月から2018年11月の約3年間で47人に上ることが報じられ(2019年9月1日、読売新聞大阪本社版)、身体拘束を受ける患者の数も増え続け、2006年からの10年間で1.8倍、2018年の6月30日の拘束者数は、1万1362人とも報じられています。人口100万人あたりの身体拘束実施数が「日本はオーストラリアの599倍、米国の266倍」(毎日新聞2021年3月24日)とも報じられています。
精神病院での虐待も後を絶ちません。
2020年3月に刑事事件となって、6人の看護師が逮捕された神戸市の神出病院での虐待が大きく報道されましたが、さらに同病院では、翌年5月に、看護師の患者への暴行事件が発覚しています。神出病院事件を契機に、厚労省が自治体の把握している精神病院での虐待を調査した結果、2015年から2019年までの間に72件起こっていたことが報告されています。
こうした状況を生み出す土壌として、日本の精神科医療が強制入院制度を中心に成り立っているということがあります。約27万人の入院患者のうち約13万人が医療保護入院です。精神保健指定医1名の判断と患者の家族の同意によって行われるこの強制入院制度によって、世界でも類例をみない多くの長期入院者を生み出しています。医師と患者、家族と患者の信頼関係をも揺るがしてきました。
精神保健福祉法は、その第一条で、精神障害者の発生予防を掲げています。精神障害者は、あってはならない存在としているのです。こうした思想を基盤に、強制入院制度を規定しています。強制入院では、憲法で規定されている人権が大幅に制限されるにもかかわらず、そのことについての配慮は読み取れません。
障害者権利条約が「全ての障害者によるあらゆる人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を」確保することを目的としていることとは、まったく相容れない法律なのです。院内集会で、精神医療のこうした問題を、ともに考えあいましょう。
[賛同団体] (順不同)
東京都地域精神医療業務研究会・DPI日本会議・全国精神障害者地域生活支援協議会・全国自立生活センター協議会・おきなわ障害者人権センター・特定非営利活動法人 沖縄県自立生活センター・イルカ ・あおば福祉会・兵庫県精神障害者連絡会・障害者自立生活センターほっとたいむ・「骨格提言」の完全実現を求める大フォーラム実行委員会
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