患者の権利を守る会は、林田医療裁判(平成26年(ワ)第25447号 損害賠償請求事件)を踏まえて、立正佼成会附属佼成病院に2019年6月30日付で公開質問状を送付しました。佼成病院の回答がありませんので、「公開質問状についての確認」書面を送付致しました。
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立正佼成会附属佼成病院 御中
病院長 甲能直幸 様
公開質問状についての確認
2019年7月19日
前略 私達は、6月30日病院長甲能直幸 様宛に公開質問状を送信いたしました。その後7月2日付書面にてあらためてご送付致しました。しかしながら未だご返信がございません。社会的責任のある病院長様には、回答は必須だと存じますが、果たしてお読みいただけたのでしょうか?
病院長様にご理解いただけるよう今までの経緯を申し上げます。
先ず、突然郵送で送りつけては失礼かと存じ6月25日に病院長様宛に、「6月28日参上して質問状を直接お渡ししたい。貴病院は立正佼成会が運営していることから病院の理念などお話が伺えれば幸い。4人で伺うなど」私達は、連絡致しました。
ところが、翌日26日に佼成病院総務課 患者サービス室よりのご返信では、「当院として申し上げることはございませんので、お断り申し上げます」とご連絡が入りました。
その為私達は、28日に参上することは取りやめました。そして、6月30日に病院長様宛に公開質問状をメール送信しました。その後、メールだけでは失礼かと思い病院長様宛に書面にて郵送致した次第です。
社会的責任のある組織のトップとして、全ての職員に周知徹底されておられることと存じます。必ずやお読み頂けているものと思いますが、再度、公開質問状をご送付させていただきます。
開かれた医療にするためには、議論を深めていくことが不可欠です。家族は第二の患者であるという観点から家族のケア、サポートに取り組んでいる病院が増えています。
社会的責任に関する国際規格ISO26000では、組織が果たすべき社会的責任として、説明責任、透明性、倫理的な行動、ステークホルダーの利害の尊重、人権の尊重などを挙げます。佼成病院は東京都指定二次救急医療機関です。林田医療裁判の患者も自ら選択したわけではなく、救急車で佼成病院に搬送されました。佼成病院には医療上の社会的責任があります。
社会的責任である説明責任とは単に説明する責任ではなく、その後の結果にまで説明責任を負います。自分の行為が招いた結果に対する責任を負うことなのです。引き受けるといった能動的な意味合いを含む概念です。自身が担当し権限を持つ事柄の状況やより詳細な内容を利害関係者に説明する義務や答責性のことです。
失敗やミスを防ぐ場面などで、利害関係者に納得してもらえるよう説明するのが説明責任なのです。今後の方針などを認識してもらうために行うものでもあります。権限を持っている人は責任があり、また責任を持っていることで、方針や考え方を説明する義務が生じます。
以下に改めて公開質問状を記載致しましたのでご回答を2週間以内にお願い致します。ご回答は、有無にかかわらずネット上に掲載いたします。
草々
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