ゲノム問題検討会議はZoomセミナー「ゲノム編集技術の新たな展開とヒト化動物」を2023年7月23日(日)午後2時から4時まで開催します。
The Genome Matters Conference will host a Zoom seminar "New Developments in Genome Editing Technology and Humanized Animals" on Sunday, July 23, 2023, from 2 to 4 p.m.
2012年に開発されたクリスパー・キャス9はゲノム編集技術を大きく発展させ、開発者であるジェニファー・ダウドナとエマニュエル・シャルパンティエは2020年のノーベル化学賞を受賞しました。一方、ゲノム解読の速度の上昇と価格の低下も日増しに進み、医療や創薬や食糧生産をはじめ、ゲノム編集技術の応用は目覚ましいものがあります。当初、懸念されたオフターゲットといった不具合もかなりの程度、克服されつつあり、実装段階に進んでいる分野も少なくありません。
そこで、この分野で最先端の研究を進めて来ておられる真下知士先生(東京大学医科学研究所実験動物研究施設先進動物ゲノム研究分野)をお招きし、ゲノム編集技術の開発の現状についてお話をうかがいたいと思います。クリスパー・キャス3の開発も手がけられた真下先生ですが、現在、力を入れておられる分野の一つはヒトの遺伝子を組み込んだ動物=ヒト化動物の研究です。ヒト化動物の研究の先には、動物の体内にヒトの臓器を育成することも展望されています。
今回のセミナーでは、分子生物学者の河田昌東(まさはる)先生(遺伝子組換え情報室代表)と科学ジャーナリストの天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室代表)からも市民生活への関連という側面からお話をうかがいます。そして、真下先生とおふたりにゲノム編集技術の開発の今後とその市民生活への影響と問題点、とりわけ安全性や倫理的な問題などについて話し合っていただき、理解を深めていきたいと思います。皆さまのご参加をお待ちしています。
講師 :真下知士さん (東京大学医科学研究所実験動物研究施設先進動物ゲノム研究分野)
天笠啓祐さん (市民バイオテクノロジー情報室代表)
河田昌東さん (遺伝子組換え情報室代表)
司会 島園進さん(大正大学客員教授、東京大学名誉教授)
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