林田医療裁判を考える会は公立福生病院透析中止死亡裁判を支援します。
公立福生病院透析中止死亡裁判は第8回期日の口頭弁論で証人尋問と本人尋問を行う。
日時:2021年7月14日午後1時30分から4時(30分ほどの延長はある)
場所:東京地方裁判所104号法廷(大法廷)
担当医の証人尋問:70分程度
原告(患者の夫):60分程度
アクセス:営団地下鉄丸の内線/千代田線/日比谷線 霞ヶ関駅下車 A1出口より1分。
傍聴に関して:整理券が配布されます (50席程度)
整理券配布時間は9時30分から9時40分、人数が多いときは抽選になる。傍聴券配布時間が短く、午後の法廷なのに朝に行かなければならないところは不便である。
裁判報告会
日時:2021年7月14日(水)17時-18時
場所:参議院議員会館101会議室
16時30分より 参議院議員会館1階ロビーで通行証配布
オンラインでも実施する。
公立福生病院透析中止死亡裁判は以下の日程で進行している。
2019年10月17日、提訴
2020年7月22日、第1回期日、口頭弁論
2020年9月14日、第2回期日、弁論準備手続
2020年11月13日、第3回期日、弁論準備手続
2020年12月25日、第4回期日、弁論準備手続
2021年3月8日、第5回期日、弁論準備手続
2021年4月27日、第6回期日、弁論準備手続
2021年6月10日、第7回期日、弁論準備手続
2021年7月14日、第8回期日、口頭弁論(証人尋問・原告本人尋問)
2021年8月27日、第9回期日
公立福生病院の主張の問題点として「血液透析は治療では無い」というものがある。これは暴論である。遺族側は「血液透析は、腎不全という慢性疾患において、腎臓の代替をする治療である」と反論する(甲B19、13頁)。
「血液透析は治療では無い」は東急不動産消費者契約法違反訴訟(平成17年(ワ)3018号)を想起する。東急不動産(販売代理:東急リバブル)は隣地建て替えによる日照・通風・眺望喪失という不利益事実を説明せずに東京都江東区の新築分譲マンションをだまし売りした。東急不動産は裁判で東急不動産物件の窓が「眺望、採光、景観等企図していない」と主張した(被告準備書面2005年7月8日)。窓は眺望、採光、景観等を企図したものである。
辞書は窓について下記のように定義する。
・大辞泉(小学館)「部屋の採光・通風などのために壁や屋根の一部にあけてある穴」
・大辞林(三省堂)「採光や通風のために、壁・屋根などに設けた開口部」
東急不動産の主張は「白い黒猫」と同じ詭弁である。一般常識と乖離しており、漫画やコントのネタとしてなら使えそうな主張である(林田力『東急不動産だまし売り裁判陳述書2』「眺望、採光、景観等の企図」)。「家にとっての窓は、肉体に対する五感にあたる」(カール・マルクス著、植村邦彦訳『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』平凡社、2008年、183頁)。
閑話休題。公立福生病院側は第7回期日で被告準備書面(4)を陳述した。そこで「血液透析は治療では無い」について、担当医は血液透析が根治を目指すものではなく(糖尿病性腎症については腎臓移植が根治療法となる)、延命治療・対症療法に過ぎないことを説明したと説明する。延命治療も対症療法も治療である。公立福生病院の論理も「白い黒猫」と同じように破綻している。
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