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執筆者の写真林田医療裁判

公立福生病院透析中止死亡事件の裁判報告集会

患者が希望を持てる医療を!医療者は生きるための支援を!

公立福生病院透析中止死亡事件の民事裁判が始まりました。亡くなった女性の遺族は、「死に方が不自然で腑に落ちない。透析の再開を求めたのにどうして再開してくれなかったのか?」と訴えています。病院側はこれに対してどう答弁するのでしょうか!? この事件は、透析患者や市民に不安と動揺を与え、病院への不信も抱かせました。一方で、日本透析医学会は、透析を中止して患者を死亡させた公立福生病院の医療行為を追認し、「透析見合わせ」の対象を拡大する提言を発表しました。集いでは、弁護団からの裁判報告、終末期でない患者への透析見合わせ容認という医療の変質を問い、問題 提起します。どうぞご参加ください。


■第1回口頭弁論期日

7月22日(水)13:15 東京地方裁判所712号法廷

※東京地方裁判所は新型コロナウイルス感染症対策により、傍聴人同士が間隔をあけて座れるよう、傍聴席を3分の1程度に減らしています。そのため、傍聴を希望されても傍聴できないことがありますので、その旨予めご了承ください。(傍聴は先着順になる予定です)


■裁判報告集会

7月22日(水)14:30~16:00

(14時より衆議院第一議員会館入り口で通行証を配布します)

衆議院第一議員会館1階 多目的ホール(1階奥)

プログラム

 *裁判報告 弁護団・内田明弁護士

 *原告メッセージ

 *日本透析医学会提言批判 弁護団・冠木克彦弁護士

              声明等提出団体から

 *参加国会議員より

コロナ対策で大きな部屋で開催します。間隔を開けてご参加ください。


〈公立福生病院透析中止事件とは〉

2018年8月9日、腎臓病を患う44歳の女性が、透析に使う血管の 分路(シャント)が詰まったため、公立福生病院腎臓病総合医療センターを受診。担当医は、首の周辺に管(カテーテル)を入れて透析を続ける治療法と透析をやめる選択肢を提示し、やめれば2 ~ 3週間程度の寿命となると説明した。

女性は医者が示した「透析離脱証明書」にサイン。これには、透析を再開できるとの項目はなく、医師からの説明もなかった。

8月14日、女性は容体が悪化して同病院に入院し16日に亡くなった。その間「こんなに苦しいなら透析したほうがいい。撤回する」と透析再開を求め、夫も医師に透析再開を訴えたが、担当医はこれ に応じず、大量の鎮静剤を投与し、女性は亡くなった。担当医は「清 明な時の意思に重きを置いた」という。

同病院では、腎センターが開設された2013年4月から2019年2月までの間に透析中止で4人、最初から透析をしない(非導入)の 患者が約20人死亡していたことが、東京都の立ち入り検査で明ら かになっている。

夫は「透析再開の訴えを聞いてもらえなかった。無念だ。妻にはもっと生きていてほしかった」と、2019年10月17日、東京地裁に提訴し係争中。



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