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執筆者の写真林田医療裁判

新型コロナウイルス後遺症

新型コロナウイルスは治った後も疲労や呼吸困難、関節痛、胸痛などの後遺症が続く例がある。「初めに症状が出てから平均2カ月後の状況を聞いたところ、87%は疲れや呼吸困難など一つ以上の症状があった。最も多い症状は疲労で53%、呼吸困難が43%、関節痛が27%、胸痛が22%と続いた」(熊井洋美、三上元、合田禄「治っても後遺症? 新型コロナの恐ろしさ、新たな闘い」朝日新聞2020年7月18日)


新型コロナウイルス感染症をインフルエンザと同一視することはできない。感染しないことが最上の対策になる。社会的には感染者数を増やさないことが重要であり、感染者数を指標とすることは正しいことになる。重症者数や死亡者数が少ないから問題ないとは言えない。

「いまの新型コロナウイルスは・パンデミック、全世界規模で見ると、第1波が勢力を拡大しつつある、まさにその真っ最中で、およそ「第2波」どころか「第1波収束」の見通しが全く立たない状況です」(伊東乾「まだ第1波の序の口にあるグローバル・コロナ」2020年7月13日)


かつては紫外線の強い夏になったら自然消滅するという説があったが、それに反して感染者数は増え続けている。2020年7月17日の東京都の感染者数は293人。自然に弱毒化するという類の神風頼みは危険から目を背ける行為になる。日本人は神風頼みの傾向があるが、それでは第二次世界大戦と同じくコロナ戦争にも大敗するだろう。


Go toキャンペーンは本土決戦のつもりだろうか。Go toキャンペーンを「政府の誤算」と表現する報道がある(「東京発着除外でGoTo急転、政府の誤算」産経新聞2020年7月16日)。しかし、政府が難しい判断を迫られたのではなく、状況の変化を考慮せずに当初の計画で突っ走ろうとした、立ち止まって考えることをしない公務員の悪癖に過ぎない。


最高裁判所事務総局勤務の30代の男性裁判官が新型コロナウイルスに感染した。男性裁判官は、家族の感染が分かったため2020年7月15日にPCR検査を受け、16日に感染が確認された。裁判官の感染確認は全国で初めて(「東京 最高裁に勤務 30代の男性裁判官が新型コロナに感染」NHK 2020年7月16日)。家族の感染が契機であるが、家族から感染したかは不明である。自分から家族に感染させて、家族の方が先に症状が出るケースも考えられる。



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