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執筆者の写真林田医療裁判

立正佼成会附属佼成病院の入院患者がコロナウイルス感染

更新日:2020年3月13日

立正佼成会附属佼成病院(東京都杉並区和田)は2020年2月18日に入院患者の80代男性が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。同じく入院中の男性の妻の70代女性も2月19日に新型コロナウイルスの陽性反応が判明した(杉並区「区内で新型コロナウイルス感染症の患者が発生しました」2020年2月20日)。


佼成病院は救急を含む診療を休診し、検診や手術、新規入院の受け入れ、入院患者への面会も中止した。大きな問題の割に報道が少ない(「東京で新たに3人感染、2人重症 新型コロナウイルス陽性医師息子も」サンスポ2020年2月18日など)。Twitterでは報道圧力の存在を指摘する声がある。


佼成病院は休診の理由を「感染拡大防止のため、安全が確認されるまで」と発表する(佼成病院院長「新型コロナウィルス感染者の発生について」2020年2月18日)。感染拡大の危険があり、安全が確認できていないために休診する。ところが、NHKの報道は「念のため、外来診療を休診にした」とする(「立正佼成会附属佼成病院が休診に」NHK 2020年2月19日)。佼成病院に忖度し過ぎである。


杉並区の発表は佼成病院の発表に遅れた。ここから佼成病院の対応を是とし、杉並区の公表遅れを批判する声がある。しかし、佼成病院発表や、それに基づく報道では新型コロナウイルス感染者は80代男性一人しか見えてこないが、杉並区発表は感染者が男女二人であることを明らかにしている。感染者が一人か複数人かは受ける印象が異なる。この点では杉並区は意味のある情報を出していると評価できる。


佼成病院は林田医療裁判の舞台となった。林田医療裁判では入院患者の死因が誤嚥性肺炎であるとカルテに記載されていた。ところが、佼成病院の医師は東京地方裁判所610号法廷での2016年6月1日の証人尋問で、誤嚥性肺炎は誤診であり、多剤耐性緑膿菌多剤耐性緑膿菌(multidrug resistance Pseudomonas aeruginosa; MDRP)の院内感染であると証言した。病名を取り替えてストーリーを変更する作戦は医療裁判では使い古された作戦と指摘される。一方で本当に誤診があり、院内感染があったならば、それ自体が問題である。新型コロナウイルスの対応も不安になる。





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