ゲノム問題検討会議主催 のシンポジウム「新型出生前診断(NIPT)と胎児治療」は新型コロナウィルス対策のため延期となります。
妊婦の血液から胎児のダウン症などの染色体異常を調べる新型出生前診断を受診した検査総数は、最近の6年間で約 72000 件強で、年々増加傾向であり、高齢出産や診断できる施設が増加したことも原因と思われます。さらに、新型出生前診断で染色体異常の疑いがある「陽性」と判定され、さらにおなかに針を刺す羊水検査して異常が確定した約 1300 件弱のうち8割弱が人工妊娠中絶を選択しています。(母体血を用いた出生前遺伝学的検査無侵襲的出生前遺伝学的検査の調査等に関する WG」資料より)
妊婦さん、パートナー、ご家族の皆さん、この数字をどう思いますか。
検査で事前に胎児の正常であることがわかれば安心だ。でも、染色体異常しかわからないの?もし、異常と診断されたらどうするの?無認可の施設も増えているというがほんと?
突然「陽性」と診断され戸惑う妊婦さんやパートナーが、産むか産まないか選択を迫られ、産んだらうまく育てることができるだろうか、生活は大丈夫かなど悩み、苦しむ現実があります。
今回、日本で新出生前診断の一人者である関沢明彦さん(昭和大学産婦人科教授)に、新型出生前診断の実情についてわかりやすくお話ししていただきます。また、医師であり、NPO 法人「親子の未来を支える会」代表である林伸彦さんに、妊婦健診で赤ちゃんの病気や障がいの可能性がわかった時の家族の葛藤や医療者の葛藤、その時にできる医療・社会福祉についてお話しいただきます。
新型出生前診断と胎児治療について、妊産婦や家族の思いを参加者で考えることが出来ればと思います。多くの人の参加を歓迎します。
2020年3月21日(土)13時30分~16時30分、開場13時
場所 : 新宿歴史博物館講堂
JR・東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷駅」下車 出口 2 より徒歩 10 分
東京メトロ丸ノ内線「四谷 三丁目 駅」下車 出口 4 より徒歩 8 分
講師 : 関沢明彦さん (昭和大学産婦人科教授) 新型出生前診断について
林伸彦さん (NPO 法人「親子の未来を支える会」代表) 出生前診断と胎児治療、親子のサポートについて
司会 : 上林茂暢さん(龍谷大学名誉教授)
資料代: 1000 円
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