林田医療裁判10月7日3 分澤田瞳子『火定』澤田瞳子の著書『火定(かじょう)』(PHP研究所、2017年)は奈良時代の疫病(天然痘)の蔓延を描いた歴史小説です。作中の医師の台詞は心に残ります。「疫病に罹り、もはや快癒の見込みがないとしても、この者たちはみな生きたいと望み、そのために足掻いておる。ならばわしらはその願い...