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執筆者の写真林田医療裁判

佼成病院最初の新型コロナウイルス感染者の入院経緯

立正佼成会附属佼成病院(杉並区和田、杏林学園教育関連施設)では新型コロナウイルス(COVID-19; coronavirus disease 2019)の感染者が4人出た。重大な問題の割に報道が少ない。最初に反映した感染者は入院患者の80代男性である。男性と一緒に入院していた妻や看護師、同じ病室に入院していた別の男性も感染した。最初の感染者の感染経路などは明らかにされていない。入院経緯の情報も錯綜している。




これに対して週刊誌は怪我で入院とする。「男性はケガでこの病院に入院してきたものの、当初から発熱の症状があり、症状は新型コロナのそれと酷似していた」(47頁)。


TBSは「転んで頭を打ち入院」とする(「「院内感染」そのとき何が 新型コロナ“拡大”防げ」TBS 2020年3月25日)。TBS報道は入院から3日後に息苦しさを訴えるとする。13日に入院したので、3日後は16日である。週刊現代記事は16日から人工呼吸器を装着する事態になったとする。


TBS報道は佼成病院が取材に協力したためか、佼成病院にとって想定外であったとのトーンでまとめている。しかし、海外では新型コロナウイルスで人がバタバタ倒れる現象が報告されている。入院患者も新型コロナウイルスが原因で転倒した可能性がある。新型コロナウイルスと無関係の理由で入院した想定外の事例とすることは教訓を活かすことにならない。


佼成病院の二階堂孝副院長は、感染者の発見について「医師が自分の感性で受け止めるしかない」と答えている。これは前近代的な発想である。チーム医療という近時の傾向に逆行する。チーム医療がなされていないことは佼成病院を舞台とした林田医療裁判でも見られた。林田医療裁判を取り上げた第12回「医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム」でもチーム医療で対応すべきとの意見が出された。林田医療裁判からも学んでいないのではないか。


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